先月、東京・目黒区の住宅で80代の夫婦が殺傷された事件で、逮捕された福島県の65歳の男は、福島空港から海外に向かう便の航空券を予約し、出発予定の日に警視庁に身柄を確保されていたことが分かりました。警視庁は、男が海外に逃亡しようとしていたとみて調べています。
この事件は、先月10日、東京・目黒区上目黒の住宅で、大原道夫さん(87)が刃物で刺されて死亡し、妻もけがをしたもので、福島県いわき市に住む自称、無職の木村義昭容疑者(65)が今月10日、殺人などの疑いで逮捕されました。これまでの警視庁の調べに対し、木村容疑者は「金を取ろうと福島から目黒に行き、たまたま目に付いた家に入った」と供述しています。木村容疑者は事件当日の深夜、バスに乗って東京からいわき市内の自宅に戻っていましたが、その後の警視庁への取材で、事件のあと、福島空港からアジア方面に向かう便の航空券を予約し、出発予定の日に警視庁に身柄を確保され逮捕されていたことが、新たに分かりました。警視庁は、木村容疑者が捜査の手が及ぶのを恐れ、海外逃亡しようとしていたとみて詳しく調べることにしています。