野乃ろぐ

…夢を見ていた。
それはだいぶ小さい頃だろうか。
私は泣いていた、ただ泣きながら何かを惜しんでいた。
きっと悲しかったんだろう…切なかったんだろう。
けれどそれは曖昧で肝心なところが見えなくて、それがもどかしくてやるせない気持ちになった…


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私はふと目が覚めた。
ふと目にやれば潤んでいてどうやら寝ながら泣いていたみたいだ。
横には見慣れた鈴…の筈だったけど、何故か不意に消えてしまいそうで、明日の朝居なくなってしまったら…そう思うとたまらなく切なくなった。
いつしか私は鈴を必要としていた。
と同時に"妹"としてではなく"一人の女性"としてみていた私がいた。
自分と瓜二つな顔、容姿こそ違いがあっても、そこがまた魅力的でいつしか私は鈴を愛情としてだけでは見れなくなってしまっていた。
こんなに近くにいてもそれはとても遠い存在なのかもしれない。
私は軽く鈴の顔に触れてみる。
かすかに感じる体温とその息遣いに安堵する。
そしてそのまま私とは唯一違っていたその胸にそっと手を当てる。
僅かに感じたのだろうか…とても小さく、だけどとても艶っぽいような、そんな息を吐いていた。
私にはなくて鈴にはあるもの。
始めこそ、サギだー！と思っていたけれど、今はこれがいいのかなって思えてきた。
なんてたってこの大きな胸も今ではすっかり馴染んだ猫耳もその全てが愛しくて、私だけのモノ。
その思うとつい興奮してしまう。
というのも無理はないだろう。
なんてたって日常じゃ逆に鈴が求愛状態で私がいつも押さえているワケで。
今じゃそれがすごく嬉しくてつい答えたくなってしまうのを抑えるのが大変な程だしね(笑
だけどきっと私がみんなの前で答えてしまえばきっとこんな日常も壊れてしまうんじゃないかなって思うの。
だから私は隠す。けど鈴は愛して接する。
例えそれが普通の"姉妹"のやりとりだろうと。
けどきっと鈴も、きっと私の気持ちを知っているんだろう。
だから私は寝ている時、鈴が何をしてるかも知っているし、何をされてるかも分かってる。
そして全てを委ねてるの。
もちろん逆も然り。まさに今のコトなんだけどね(笑

そんなワケで私は軽く鈴にキスをする。
触れたくちびるはやわらかくてなんだか甘いような気がした。
その距離はほんの僅かで、私が馬乗りのようになり顔を近付けている。
すると鈴がふと目を覚ました。
私は慌てて体を避けるようにする。

「…おねいちゃん、きもちよかった？」
「な、なんの事よ？」
敢えてバレバレだけど、私は知らないフリをした。
「おねいちゃん、今わたしに……したでしょ？」
「な、何言ってんのよ、そんな事」
「いいんだよ、隠さなくても…わたし、すごく嬉しいから」
「鈴…」
「わたしね、おねいちゃんのこと、ずっとずっと好きだったの、あの時から…ずっと」
「あの時…」
ふとよぎる夢の内容…それはそのことだったのかもしれない。
「わたしはあの時からおねいちゃんだけを見てきた、そして…」
「鈴…あなた…」

すると…
ピピピピピピピピピピ！！！
強烈な目覚まし音によって中断された。
「うわわわっっ！！おねいちゃん、なんかコレからすごい音がなってるよっ？」

「あぁ、それは目覚ましっていっての、こうやって朝起きるために鳴るってワケ」
と言って目覚ましを止める。
「もうこんな時間か…支度しなくちゃ」
といっていそいそとベッドから降りた。

「…おねいちゃん」

「何？鈴」

「こんどははわたしが起きてるときにしてね(はーと）」

「な、何を…」

「それとも…わたしからした方がいいのかな〜？」
って上目遣いに見るの反則だろっ！みたいな感じで、私は
「うん」
って言うしかないじゃない！(笑

「ぢゃあ…今夜はもっとイイコト…してあげるね♪」

「って、えぇ〜！？」


こんな感じでまだしばらくは私の可愛い仔猫はやってくれそうです、色々と(笑












とりあえず思い付きで書いてみました。

とりあえず今後に期待ですよw(*^_^*)