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【大相撲】

三役含む複数人が新たに疑惑浮上 八百長問題に新展開

2011年2月13日 紙面から

 八百長力士が現役三役にまで拡大か−。大相撲の八百長問題で、特別調査委員会(座長・伊藤滋=早大特命教授)は関与を認めた3人と疑われている11人の計14人以外に、複数人を疑惑力士として把握していることが、12日明らかになった。この中には三役力士もいるという。特別調査委はこの日、14人を含む十両以上の計92人の1回目の聴取を終えたが、表向きには新たに関与が認められた者はいなかったとしている。14人については継続して調べる。

 特別委は12日の調査終了後、「78人(14人以外)を対象とした事情聴取において、故意による無気力相撲に関与したと判断すべき事実は出てきておりません」と発表した。だが「関与したと判断すべき事実は出てきていない」という微妙な言い回しになったのは、新たに名前が発覚した複数人が現時点ではクロだという証拠がないためだ。

 特別委が新たな複数人に対して疑惑を抱いているのは事実。「78人について追加調査が不要であるとの報告は受けておりません」と、追加調査を行っていく可能性を否定していない。

 関係者によると、特別委が新たに把握した複数人は、八百長をしているところを見たり聞いたりしたという“噂レベル”で出てきた名前ではないとみられる。

 今後は複数人が関与したという証拠集めの作業に入ると思われる。ただし、任意で提出を求めている携帯電話の提出ははかどらず、電話番号だけでメールをたどるにしても、本人の許可がないと各携帯電話会社は応じないため、作業は困難を極める。

 クロと認定されるまで特別委からの発表はない。複数人の中には初場所の番付が三役の力士が含まれている。八百長問題がさらなる拡大をみせていくのか。放駒理事長は「うみを出しきる」と話していたが…。

 

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