中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

佑 きょうプロ初実戦 サムスン相手に直球徹底勝負だ

2011年2月13日 紙面から

警備員に守られグラウンドを移動する斎藤佑樹=沖縄・名護市営球場で(武藤健一撮影)

写真

 日本ハム・斎藤佑樹投手(22)=早大=が13日、韓国・サムスンとの練習試合(名護)でプロデビュー戦を迎える。2番手として1イニングを任される予定で、登板を翌日に控えた12日は名護のブルペンで44球を投げて最終調整を終了。サムスン打線には10日のフリー打撃の時と同様に、直球中心の配球で挑んでいくと宣言した。

 若武者らしく、真っ向勝負をかける。韓国のチームが相手とはいえ、日本ハムのユニホームを着てから初めて臨む実戦マウンド。斎藤の勝負球は一つ。投手の基本中の基本といえるストレート。この日、ブルペンで44球のピッチングをして最終調整を終えると、斎藤は力強く言い切った。

 「真っすぐ主体でいきたい。直球あっての変化球ですので…。真っすぐがどれだけいけるかを試したい」。報道陣は第1球に何を選択するかを聞いたところ、「たぶん、真っすぐだと思います」とキッパリ。気持ちがぶれることはなかった。

 昔から直球にめっぽう強いと言われる韓国。斎藤は世界大学選手権で韓国から2勝を挙げた経験があるが、今はプロ1年生。実戦デビューとなるマウンドも、できればいい結果を出したいはず。そんな中で真っすぐ主体でいくというのは、勇気のいる選択ともいえる。

 しかし、斎藤が目指すのは本格派。6日には吉井投手コーチに「直球で空振りを取れる投手になりたい」と直訴し、激論を交わしたほど。たった1週間でこの信念を変えるわけにはいかない。だからこそ、初の実戦では直球を選択する。「打たれてもいい」「空振りは取れなくてもいい」という覚悟を固め、直球を投げた時の感覚を確かめようというのだ。

 「差し込まれたり、ファウルの打たれ方とかを確かめたい。後ろに飛ぶファウルは、すごく(自分としての)手応えが感じられるのかな」

 この日の練習後に吉井コーチから「明日は頑張れよ」と激励されて臨む初実戦のマウンドは1イニングと短い。しかし、斎藤にとっては重要な1イニング。直球を武器にプロでの第一歩を記していく。

  (川越亮太)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ