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新王者・一翔、Vご褒美は高級車ポルシェ

 勝利のだるまを手にするWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔=大阪市、井岡ボクシングジム(撮影・佐々木彰尚)
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 勝利のだるまを手にするWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔=大阪市、井岡ボクシングジム(撮影・佐々木彰尚)

 日本ボクシング界最速となるプロ7戦目で世界王座を獲得したWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔(21)=井岡=が、5回TKOでの快勝劇から一夜明けた12日、大阪市内の井岡ジムで改めて喜びに浸った。会見には叔父で元2階級制覇王者の井岡弘樹会長(42)、トレーナーでプロモーターを務める父・一法氏(43)も同席。後援関係者から「ポルシェ・カイエン」が贈られることを明らかにするなど、快挙を達成した“シンデレラボーイ”は祝福ムード一色に包まれた。

  ◇  ◇

 キズ一つない顔が、完勝ぶりを物語る。一夜にして“シンデレラボーイ”となった一翔は、「まだ実感はない。でも朝起きて『勝ったんや』って安心しました」と安どの笑み。『最速奪取』を大々的に報じる新聞各紙を前に、「チャンピオンになったらこんなに大きく扱ってもらえるんや」と驚いた表情を浮かべ、号泣する自分の写真を見ると「恥ずかしい」と顔を赤らめた。

 まだまだ初々しいが、世界王者となれば、お祝いのプレゼントも“大きく”なる。叔父の弘樹会長は「時計が欲しいと言っていたのでプレゼントします。(予算は)100万円ぐらい」と、太っ腹な約束を公言した。弘樹会長からはプロ2戦目の後に数十万円のシャネルの時計をもらっている。一翔は「今度は何(のブランド)にするか、これから決めます」と声を弾ませた。

 さらに後援関係者からは、新車のポルシェが贈られる。「プロデビューした頃から、『世界王者になったら買ってあげる』って言ってくれてたんです」。希望しているのはSUVタイプの「カイエン」で、最上位モデルなら約1600万円する高級車だ。現在は2年前に約100万円で購入したホンダ「フィット」に乗っており、愛車も“世界王者クラス”まで一気にジャンプアップを果たす。

 完全オフとなる来週は「友達とご飯を食べに行ったり、服を買いに行ったりしたい」と、自分への“ご褒美”は控えめ。それよりも「再来週から練習を始めたい」と21日にも再始動することを明かすなど、視線は既に6月に予定する初防衛戦に向いている。ミニマム級では減量が厳しいだけに「今のまま継続していきたい」と話した。

 「死に物狂いで獲ったベルト。簡単には手放したくない」。年内の2階級制覇挑戦も見据えながら、まずは“最速防衛”に全力を尽くす。

(2011年2月13日)

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