魔法少女まどか☆マギカ・第6話
何というヤクザな世界の魔法少女。
そもそも何か望みを叶えると言う契約で魔法少女になるのも胡散臭いが、魔法を使うとソウルジェムが穢れて行くと言うシステムがまたもの凄く胡散臭い。ソウルジェムから穢れを吸い取る為には魔女が持つグリーフシードが必要で、その為に命を賭けて魔女と戦わなくてはならない。だが、魔女と戦うと言う事は魔法を使うと言う事で、そこでまた穢れがソウルジェムに溜まる。
酷い悪循環。
だから効率よくグリーフシードを獲得する為に、使い魔をわざとうろうろさせて放牧して魔女になったところでグリーフシードを奪おうと言う佐倉杏子みたいなのが出てくるし、なわばり争いも起きる訳か。
そんな状態じゃ魔法少女同士で諍いがあるのは日常茶飯事で、さやかですらもうほむらと杏子には大きな憎しみを抱き始めている。まどかがどんなに止めようとしても。
悩むまどかが母に相談をすると、母詢子、凄い大人の回答。
「正しすぎるその子の分まで誰かが間違えてあげればいい」
そしてその事は分かって貰えない事もある。
と言うか、大抵は分かって貰えないんじゃないか。
そんな事を言われたまどかの所に急を知らせるキュゥべえの声。杏子がしかけてさやかがその挑発に乗ってしまった。
そもそもほむらがさやかをどう言う形かで排除してこの町を杏子に委ねようと持ちかけたものだが、杏子はそれを待てずに直接手出ししようとしていた。だからほむらが杏子を一旦引かせてさやかに対峙し、さやかもそれを受けようとしたところでまどかの強硬手段が炸裂した。
さやかの変身を止めようと、そしてに二度と魔法少女になれない様にと、ソウルジェムを陸橋下の高速道に投げ捨てた。
ここから飛んでもない展開。実は魔法少女の契約をした時に魂はソウルジェムの中に抜き取られていて、元の身体は単なる器になっていたのだ。そして普通の魔法少女はソウルジェムが100m程離れたら身体のコントロールを失う。その代わりソウルジェムさえ無事なら身体がどうなろうと復活が可能だと言う。
そんな事、まどかもさやかも、そして杏子すら知らされていなかった。
ほむらだけがそれを知ってまどかが投げ捨てた瞬間に血相を変えてさやかのソウルジェムを追いかけたのだ。
危なかったなあ。路面に落ちていたらイチコロだったな。
さやかと杏子の戦いが陸橋に場面を移したのはこう言う演出の意味があったんだな。
あれ?
じゃあマミさん、首を咬まれた瞬間には死んでなかったんだ。