事件「警察に裏切られた」“容疑者”扱いされたイスラム関係者の苦悩+(1/2ページ)(2010.11.5 21:09

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「警察に裏切られた」“容疑者”扱いされたイスラム関係者の苦悩

2010.11.5 21:09 (1/2ページ)

 公安部外事3課が作成した可能性のあるテロ情報がインターネット上で掲載された問題は1週間が経過した。個人情報をさらされたイスラム教関係者たちは不安を抱えながら生活を送っている。

 流出資料で「視察対象」とされている北アフリカ出身の30代男性。平成9年の来日以来、会社勤めなどを経験した後、20年に念願のレストランを東京都内にオープンさせた。

 男性に警察官が接触してきたのは店をオープンする以前の約5、6年前。「友達になってほしい」と突然声をかけられたという。

 「私にはやましいことはないし、警察官もいい人だと思った。だから知っていることを話した」と男性は流暢(りゅうちょう)な日本語で振り返る。その後も警察官の求めに応じ情報を伝えた。

 しかし資料では、警察が捜査対象としているイスラム教徒の男の関係先に送金したことが「容疑」とされていた。また、レストランがテロリストの情報交換拠点になる可能性も指摘。「流出を知ったときはショックだし、警察に裏切られたと思った。日本人との交流に役立つと思い、苦労してためたお金を使い、借金までして店をオープンしたのに…」

 日本人の妻や子供との生活が今後どうなるのか。命の危険はないのか。不安に駆られた男性は今月3日、警視庁に赴いて責任を問い詰めた。だが、「調査中」と門前払いされたという。「これから私は世界中からテロリストの目でみられ、旅行にも行けなくなるかもしれない」

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