「あなた、何歳になったの?」
「32歳です」
「結婚して、もう、10年近いのでしょう?子供をつくりなさい」
「でも、嫁さんが、子供は、いらないといってるから」
「なんてことを!できそこないの嫁やね」
「そんな、失礼な!」
「いいや、言わせてもらうよ。人間いつまでも、若くはない。子供は、ある年齢までに産んでおかないと、後悔しても、間に合わない。
誰しも、いつかは、年をとって、病気になって死ななければならない。
そのとき、子供がいなかったら、どんなことになるか、きちんと、教えておいてあげる。
私は、自分の親を看取って、つくづく思った、子供がいることの有難さを。
3人に一人は癌で死にます。ということは、あなたも癌で死ぬと思っておいた方がいい。
検査の結果を、医者は“肉親”にしか教えないよ。
“本当に、血のつながった子供さんですか?”と、なんべん尋ねられたか。
こどもがあってこそ、本当の病状を聞いて、それからのことを、判断してくれる。
手術を受けるか、あるいは、もう、受けないで静かに死ぬか。ホスピスに行くか、在宅で最後まで過ごすか・・・
子供がいなかったら、あなたは、全部、自分で判断するしかないのよ。
“どういう死に方を選びますか”と、直接聞かれる。そして、自分で判断する。
誰も親身に看取らない患者は、どうしても、軽く扱われる。
そんな、死に方を、したいの?
あなたはいいわ。男は嫁より先に死ぬから。嫁は、独りぼっちで、自分の死に方を自分で決めるのよ。そうしたいの?」
すると、私の剣幕に、ついに、彼はたじろいだ。
「そういうことは、考えたことがなかったです。もう一度、話合ってみます。」
―人皆、遠き慮りなくんば、必ず、近き憂いありー
漢文を教えなくなって、日本人は考えが浅くなったと思う。
江戸時代は4歳から四書五経を素読させた。
その教育が明治日本を開国させたというのに。
なるほど、子育てほど、苦労の多いことはない。
生まれるまで、五体満足で出てきてくれるかどうかわからない。生まれてからも無事に大きくなってくれるように、祈る毎日。
産んでしまったら、死ぬまで親と言うものは心配が尽きない。
それを、カットしたら、人生は楽だろうよ。
だからと言って、産めないで、悲しんでいる人が、たくさんいるというのに、産めるのに産まないなんて、できそこないの女だわ。
もう一度言うよ「女がだめになって、男もだめになった。そして、日本が傾いている。」
卵が先か鶏かと言うけど、そんなもの染色体が一本多い“女”の責任に決まっている。
私も“猿の尻笑い”と指さされるかしれんけど。
(最近、この”猿のことわざ”を知らない人がいる。「おまえの尻は赤い」と言って笑ってる「あんたの尻も赤いよ」という意味です。)
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かぐやひめさん、
本当に居るんですね子供生みたくない女の人が、確かに女性にとって、出産、育児、命がけですよね。
でも命を懸けた分以上の喜びがある、特に女性には、命を育てた自身と誇りがある。
男の私には、そう思える。
2010/2/24(水) 午前 9:51 [ NICK ]
本人の思想が、間違っているケースと、嫁の実母の思想が間違っているケースと、本人の生育歴が不幸な場合が、あります。
生みたくない女性が無理やり生んでも不幸な子どもができるだけかもしれません・・・変な世の中になりました。
2010/2/24(水) 午前 10:06 [ かぐやひめ ]
>そんなもの染色体が一本多い“女”の責任に決まっている。
日本広しといえども、こういうことをキッパリと言える女神様は貴女だけです。
心より敬意を表させていただきます。
傑作・栗
2010/2/24(水) 午前 10:24 [ 敬天愛人 ]