事件「水源地権利」投資詐欺相次ぐ 「中国から日本守る」愛国心を逆手+(2/2ページ)(2011.2.13 00:30

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[事件]ニュース トピック:詐欺・出資法違反

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「水源地権利」投資詐欺相次ぐ 「中国から日本守る」愛国心を逆手

2011.2.13 00:30 (2/2ページ)

 ■「高く売れる」1600万円被害も

 関東地方の80代の女性には、大規模な水源開発を行っているという会社のパンフレットが郵送されてきた。その後、2つの会社を名乗る電話が相次ぎ、「アメリカの清涼飲料メーカーがこの水源を欲しがっている」「権利を持っていると高く売れる」とこの会社への投資を勧めたという。

 女性は勧誘に乗ってしまい、1口10万円の「社員券」を数十口購入。その後も勧誘がある度に応じてしまい、結局計約1600万円を投資した。今年1月になって不審に思い相談したが、返金される可能性は低いとみられる。

 中国地方の70代の女性も事前にダイレクトメールが届き、数日後、別の業者から「水源地の権利に関するパンフレットは届きましたか。この権利は個人にしか買えず、われわれ法人は欲しくても買えない。1口10万円のところ、32万円で買い取る」と勧誘された。

 さらに、「環境保護のためにもなる」と契約を促され、手持ちの70万円を投資。その後、両社から勧誘電話がしつこくかかってくるようになり、社員券が送られてきたという。

 近畿地方の70代女性には、ブナ林を守るための水源ガイドと譲渡担保権申込書が送られ、別の業者から「譲渡申込書を譲ってほしい」と電話があったが、家族が気付き被害は免れた。

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