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子どもの声から権利を考える

2月12日 18時41分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

いじめや虐待など、子どもの権利が侵害されている状況をどう変えていけばいいのか、子どもたち自身の声を聞いて考えようというシンポジウムが、東京で開かれました。

このシンポジウムは、子どもの権利に関する相談事業を行っている東京の弁護士会が開いたもので、会場には子どもの福祉に関わる人などおよそ250人が集まりました。シンポジウムでは、去年、東京・江戸川区で起きた児童虐待事件をきっかけに、子どもたちを対象にアンケートを行った高校生たちが、「困ったことを相談する先がない」という回答が全体の3分の1に上ったことを紹介し、「大人が子どもの声に気づき、意見を尊重してくれれば、もっとよい世の中になると思う」などと訴えました。このあと、弁護士などによる討論が行われ、「子どもの福祉制度には子どもたち自身の声を反映するべきで、支援策を決める会議にも子どもを出席させるべきだ」とか「子どものSOSを受け止めてきちんと対応する公的な第三者機関を作るべきだ」といった意見が出されました。主催した東京の弁護士会では、今後、子どもの権利が救済されるための方策を盛り込んだ条例の制定を目指して活動を続けることにしています。