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【格闘技】

井岡一翔 次戦は最強メキシカンか WBC世界王座奪取一夜明け

2011年2月13日 紙面から

 WBC世界ミニマム級新王者になった井岡一翔(21)=井岡=が王座獲得から一夜明けた12日、大阪市内の所属ジムで会見し、「まだ実感ないですけど、朝起きて『勝ったんやな』ってうれしかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。初防衛戦は「6月か7月」と今夏を予定。相手は同級1位でWBC傘下のNABF(北米ボクシング連盟)王者ファン・エルナンデス(23)=メキシコ=が有力だ。無敗王者を倒した後は最強挑戦者。一翔にとって、いきなり試練の大一番となる。

 傷一つない顔が圧勝を物語っていた。日本最速のプロ7戦目で王座を奪取。「それを目標に頑張ってきたので塗り替えられて良かったです。次は2階級制覇に向けて頑張ります」。一翔は早くも次の目標を掲げた。

 複数階級制覇にこだわる新王者だが、今後もミニマム級で防衛していくことになる。父でトレーナーの一法(かずのり)氏は「防衛戦が先決。いきなり返上できへん」と説明し、一翔は「マッチメークに従って、こなしていくだけです」と語った。主戦場である1階級上のライトフライ級に転級したい気持ちはある。ただ、契約上2試合はミニマム級で防衛戦をこなさなくてはならない。

 注目は初防衛戦の対戦相手だ。関係者は「指名試合で1位の選手の名前が上がっている。第一に交渉することになるし、今の時点では最有力」と明かした。その名はファン・エルナンデス。メキシコ出身で戦績は19戦18勝13KO1敗。23歳の北米連盟王者だ。40戦無敗の王者を倒した後は、最強の挑戦者。初防衛戦でいきなりニューヒーローの真価が問われることになりそうだ。

 「チャンピオンになってからが始まり。もっとパワーをつけて、スピードを生かしていきたい。すぐに練習を再開させます」。休養はわずか1週間だけ。最速王者はチャンピオンロードへ走りだす。 (森合正範)

 

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