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尖閣衝突映像「今も秘密と思っていない」 元保安官語る(2/3ページ)

2011年2月12日3時1分

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 ――自分で得た情報でなく、偶然手に入った映像を流したことに罪悪感は?

 自分で撮ったやつやないと流したらアカンちゅうことですか? それは考えない。

 ――尖閣警備に携わった経験はないと思うが、普段の仕事を通じて国境警備について思いを持つに至った?

 仕事だから関心を持つのは当然。日本人だから国境のことに関心を持つのは当然。それをいつからどういうきっかけでとかは覚えていない。

 ――日本の国境に赴いたことは?

 竹島(島根県)は「竹島哨戒」という警備の応援で、この目で見たことがある。近づいていったら韓国軍が来るが。あそこは日本なので国境というか分からないが。

 ――中国へは?

 24年前に上海、20年ぐらい前に瀋陽と大連に。海保の前に勤めていた海運会社の仕事で。船を下りたところに小銃を持った兵士が立っている。そういうところは世界では珍しくない。湾岸戦争当時も機関銃を持った軍が守っていた。

 ――紛争地帯でどういう思いを?

 仕事だから行くだけ。アルジェリアにはクーデターの3日後に行った。大丈夫かは行ってみて、目で見ないと分からない。

 ――そういう経験で尖閣問題の見方は変わる?

 人の考えはよく分からないが、取締船に民間の漁船が意味もなくわざとぶつかってくる。それは特殊な経験がなくても異常さが分かるのでは。

 ――著書に「侵略を開始した中国」というくだりがある。中国が大きくなる危機感はどこで感じた?

 いま言ったようなことが既成事実化して、それが罪に問われない。それが繰り返されると、日本の領土でも何でもなくなってしまう。主権を自ら放棄しているから。

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