2010年12月15日 12時28分 更新:12月15日 20時37分
【ロンドン笠原敏彦】スウェーデンでの性犯罪容疑で英警察に逮捕された内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジ容疑者(39)の保釈請求をめぐり、ロンドンの治安判事裁判所は14日、保釈を認めたが、スウェーデン検察は決定を不服として上訴した。このため、同容疑者の拘束は解かれていない。上訴審は高等法院で16日に行われる。
治安判事裁判所は、保釈金24万ポンド(約3100万円)や所在を知らせる電子タグの装着など厳しい条件をつけて保釈を認めた。しかし、身柄引き渡しを求めるスウェーデン検察は逃亡の恐れがあるとして保釈に反対している。
弁護士によると、最終的に保釈が認められても、保釈金24万ポンドのうち20万ポンドを現金で裁判所に納める必要があり、その工面はできていないという。
スウェーデンへの身柄引き渡しの審理は来年1月11日に決まった。