中央リニア:直線ルート採用の中間報告取りまとめ 交政審

2010年12月15日 12時13分 更新:12月15日 12時34分

リニアのルートと他の交通機関との比較
リニアのルートと他の交通機関との比較

 国土交通省の交通政策審議会中央新幹線小委員会は15日、リニア中央新幹線の整備計画について、JR東海が建設、営業にあたり、南アルプスを貫通する「南アルプスルート(直線ルート)」の採用が適切とする「中間報告」を取りまとめた。国交省は今後、意見公募を実施。同委員会は寄せられた意見を参考に年度内にも国交相に最終報告を答申する。

 JR東海は東京-名古屋間の開業を27年、東京-大阪間を45年とする予定で、実現すれば名古屋までは40分、大阪までは67分でそれぞれ結ばれる。同委員会のこれまでの議論で大阪までの前倒し開業を求める意見が強かったことから、付帯意見として「早期開業のための具体策を検討すべきだ」との考えを盛り込んだ。中間駅の建設費については「合理的な負担のあり方の調整が必要だ」と指摘。環境への影響については「沿線環境に関するより細かな環境調査」の必要性を求めた。

 リニア整備を巡っては、JR東海が07年に建設費を全額自己負担して直線ルート整備する方針を表明し、09年に技術開発の状況などの報告書を国交省に提出。2月に当時の前原誠司国交相が同審議会にルートや営業主体の妥当性を検討するよう諮問していた。【三沢耕平】

top

PR情報

スポンサーサイト検索

アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド