2010年12月14日 20時40分 更新:12月14日 20時47分
経済産業省が14日発表した11月の家電エコポイントの申請受付件数は343万件となり、昨年7月の申請受け付け開始以来、単月として過去最高を記録した。12月から付与ポイントがほぼ半減されるのを前に、駆け込み需要で申請が急増したもので、これまで最高だった10月実績(303万件)から40万件も増加した。
ポイント発行数は465億ポイント(1ポイント=1円)で、同じく最高だった10月の340億ポイントを大きく上回った。累計発行件数・点数は2679万件、4000億ポイントで、制度終了まで約3カ月を残し、ポイント発行のため確保している予算の残額は約2930億円となった。大畠章宏経産相は同日の閣議後会見で「現段階では予算は十分足りると思っている」と述べ、期限前に予算不足で打ち切られたエコカー補助金のようにはならないとの認識を示した。
家電エコポイントは省エネ効果の高い薄型テレビ、エアコン、冷蔵庫の3品目を対象に、購入すると商品券などと交換できるポイントを付与する制度。12月からは付与点数をほぼ半減した。来年1月からは、対象商品を現在の省エネ基準「統一省エネラベル」の「四つ星以上」から、最高の「五つ星」に絞り込む。【増田博樹】