2010年12月14日 20時7分
文部科学省は14日、来春卒業見込みの高校生の就職内定率(10月末現在)を発表した。内定率は57.1%で昨年同期を1.9ポイント上回り、やや改善傾向が見えたものの、一昨年同期の66.8%より大幅に低かった。文科省は「依然厳しい状況が続いている」としている。男子は61.5%(昨年同期比2.1ポイント増)、女子は50.8%(同1.2ポイント増)。都道府県教育委員会などを通じて全国の高校を調べた。
同省によると、来春卒業予定者数は約107万人。9月末時点での内定率は40.6%だった。10月末現在まとめでは、就職希望者約18万7000人のうち、内定者は約10万7000人で、就職が決まっていない男子は約4万2000人、女子は約3万8000人に上る。
都道府県別では富山県78.3%、岐阜県75.1%、三重県72.5%と中部地方の内定率が高い一方、沖縄県24.7%、北海道33.6%、宮城県39.8%、福岡県48%と北海道・東北、九州・沖縄地方が低く、地域差が顕著となった。【篠原成行】