2010年12月14日 11時34分 更新:12月14日 11時47分
教材販売会社「ナリカ」(東京都千代田区)が理科教材として学校に販売した「セラミック付き金網」にアスベストが含まれていることが分かり、文部科学省は都道府県教育委員会に製品の回収協力を求める通知を出した。06年9月以降、全国の小中高校に計3万8000個販売されており、厚生労働省の協力を受け成分分析を進める。人体に影響があったという報告はないという。
文科省によると、金網は15センチ四方と18センチ四方の2種類で、液体などを熱する際にビーカーを置く中央のセラミック部分からアスベストが検出された。
セラミックは国内業者から仕入れていたといい、ナリカは13日付で同社ホームページに金網の使用中止と製品回収についてのおわびを掲載した。【篠原成行】