2010年12月14日 10時44分 更新:12月14日 13時17分
店舗が市道にはみだしているとして大阪市が撤去を求めている大阪・道頓堀の人気たこ焼き店「大たこ」の店頭で、雨にぬれた傘を振り回したとして同市経済局職員、中川悦司容疑者(48)が14日、威力業務妨害容疑で大阪府警南署に逮捕された。中川容疑者は撤去と無関係の部署で、酒に酔っていたという。
逮捕容疑は13日午後11時ごろ、大阪市中央区道頓堀1の同店で、「ここが日本一悪いことをしている店か」と言いがかりを付けて傘を振り回し、鉄板上のたこ焼きをぬらして売れなくした、としている。同署によると「間違いありません」と容疑を認めている。
事件について同市の平松邦夫市長は「言語道断の出来事。行政代執行を粛々と進めているさなかで、水を差される形になった」とコメント。一方、大たこによると、市が強制撤去の方針を表明して以降、通行人による嫌がらせが相次いでいるという。【安藤龍朗、小林慎】