第一回お見合い(株式会社プロバ代表・鈴木洋児氏)
テーマ:お見合いレポートはじめまして、yokoです!
このものがたりは主人公もとい、わたしの親友サチコの結婚奮闘記を公開しちゃったもの。
この奮闘記は現在継続中につき、サチコは未婚。
今から観察すればこの娘の結婚を見届けられるかも?!
また、読者の皆様の恋の処方箋になればいいな…。と親友の私は思います。
いつものプランタン銀座前に待ち合わせ中のサチコときたら本当に落ち着かない。
ソワソワ、ソワソワして、「どうしよう…」の連続。
あんなに短い時間に他人の「どうしよう」を聞いたのははじめてよ。
10分ほど待って現れたのが、濃紺のスーツがビシっと決まった所謂ちょいモテのおじさま。
今回のお見合い相手、株式会社プロバ代表取締役社長の鈴木洋児さん。
サチコときたら、このおじさまが鈴木さんとわかった瞬間、「おいおい、さっきまでの緊張はどうした?」
というほど、流暢に話をする。
私はついつい「こいつ、一流の女、だな。」と感心。
まさか鈴木さんは、サチコがつい1分前にギャーギャーわめいていたなんて、想像もできないだろう。
今回、鈴木さんが紹介してくれたお店は、『MY HUMBLE HOUSE』
店内にはラテンジャズ、ボッサの生音が漂う。
サチコお店の雰囲気にうっとり。
とりあえずビールを頼む鈴木氏に対し、サチコはかわいくピンクの「キール」をオーダー。
いつもは最初から濃厚に赤ワインとか頼んじゃうくせに・・・。
さて、鈴木さんいわく、お酒は人間関係の潤滑油。仕事で出会うばかりではなく、
お酒で打ち解けて、唄ったり踊ったりすると素がみえて、仕事でも関わりやすくなるという。
食べることも好き、飲むことも好きだけど、そのおいしい味を引き出してくれるのは、やっぱりいい仲間。
過去に仲間を中心に、150人規模の異業種交流会を主催するほどの究極の人好き。
そんな人柄もあってか、2人の食事中の会話はとてもフランクに行われる。
年齢の差や職業の違いから生まれる気まずさなんて、全く感じさせない。
どのくらいかっていうと「そういえば、鈴木さんって、初対面だった!(サチコ談)」って思わせるほど。
しかし、話の内容はけっこう濃厚だった・・・
この鈴木さん、実は、画商会の革命児!
テレビドラマとタイアップして版画を番組の中で露出し、プロモーションを行ったのは業界初!
つまり、絵の新しい売り方を世に送り出した人物ということ。
サチコはさりげなく、お仕事の話も聞き出しつつ、場がなごんだところで、核心に触れる。
「ちょいモテおやじ目線の理想の女像」を質問。
サチコ: あの・・・。素敵な女性ってどんな人なんでしょう?
鈴木さん: 女性は初対面でも顔を見ると、だいたい結婚しているか、子供がいるか、
仕事をして外に出ているかがわかるもの。
見られているという意識があると、女性はキレイになるから、結婚しても子供をもっても、
そういった意識を持つことで魅力がますんじゃないかな。
それを聞いたサチコがここぞとばかりにアピールした一言は…
「私、結婚のためにお茶とお花は習おうと思って続けてるんです。」
だって。あれ、サチコって、そんなヤマトナデシコ目指してたっけ?
あのときは、鈴木さんの頭にもさすがに「?」が浮かんだと思う。
が、「古風だね」 と上手なヒトコトをいただいた。
鈴木さんと別れ、後日カフェで反省会。
そこでサチコは、あのお稽古説をあっさり否定した。
「ウケると思って言ってみたの。お稽古はしてるけど、結婚のためってわけじゃないわよ。」
そのセリフを言ったときの、天然のような屈託のない笑顔にわたしも世の男も、結局負ける。
とにかく会えばわかるのだけど、サチコの笑顔には許さざるを得ない魔力があり、
私はいつもまんまとひっかかる。世の一般的男のように。
そんなサチコはお見合いで鈴木さんにどう写ったの?ということで、お決まりの質問を投げかける。
Yoko: 「鈴木さんにとってのサチコの存在は身近な人に例えると誰ですか?」
鈴木さん: 「年齢的に見ると娘と妹の中間だけど、ん~、でも娘にしてはやっぱり色っぽすぎるかな」
この「色っぽすぎる」発言を聞いたとき、サチコの心のガッツポーズが見えた。そう、サチコは意外と単純。
計算高そうに見えて、可愛いところもあるのだ。
憎めない・・・