事件【日本の議論】ウイルス作成罪成立に向けて 相次ぐサイバー犯罪が背景+(1/4ページ)(2010.9.12 07:00

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【日本の議論】
ウイルス作成罪成立に向けて 相次ぐサイバー犯罪が背景

2010.9.12 07:00 (1/4ページ)
イカタコウイルスに感染したパソコンの画面。写真や文書が魚介類のキャラクターだらけになってしまう

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イカタコウイルスに感染したパソコンの画面。写真や文書が魚介類のキャラクターだらけになってしまう

 コンピューターウイルスの作成や頒布の取り締まりをめぐり、国会や有識者らの間で議論が巻き起こっている。ウイルスを使用したインターネット犯罪が増加の一途をたどる一方、その作成や頒布自体を直接取り締まる法律がないからだ。法務省は「不正指令電磁的記録作成等の罪(仮称)=通称・ウイルス作成罪」の制定を刑法に盛り込むため、早ければ来春の通常国会に改正法案を提出したい考えだが、過去2回にわたって廃案となった経緯があることから、慎重な構えを崩していない。(岡嶋大城)

犯罪動機は遊び半分?

 法務省によると、ウイルス作成罪では、コンピューターウイルスの作成や提供、供用に対し、3年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金を科すことにしている。取得と保管には2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金といった罰則も定める予定だ。

 また、わいせつ物頒布等罪の処罰対象を拡充し、わいせつな図画や動画といった電磁的記録の頒布行為も処罰の対象とするという。

 ウイルス作成罪が求められる背景には、どのような事情があるのうだろうか。

 警視庁は8月、文書や写真などの保存データをイカやタコのイラストに変換し、パソコンを使用不能に陥らせるウイルスをばらまいたとして、器物損壊容疑で大阪府泉佐野市の会社員の男(27)を逮捕した。この男は平成20年にもパソコンのデータを削除する「原田ウイルス」を作成したとして京都府警に著作権法違反容疑などで逮捕され、懲役2年(執行猶予3年)の有罪判決を受けている。

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イカタコウイルスに感染したパソコンの画面。写真や文書が魚介類のキャラクターだらけになってしまう
ウイルス感染したパソコン画面に魚介類のキャラクターが表示される
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