子どもの時に学んだことは結構よく覚えているものだ。それはいいのだが、世の中の変化に応じて情報を更新しないと、古びた知識がいつまでも残る。一つの例は、休火山、死火山という言葉だ。かつては教科書に載っていたのだが…。
▼今はもう使わないらしい。使うべきでない、とさえ科学者はいう。どの火山もいつかは噴火する可能性がある、との考え方が定着したからだ。1979年、死火山とされていた木曽御岳が噴火したことが、見直すきっかけだったとされる。もし「富士山は休火山だ」という方がいたら、それは誤り。立山でも、だ。
▼やや奇妙な感じを覚えるのは、活火山という言葉は生きていることだ。ただ、こちらも定義は何度か変わった。最近では2003年に「おおむね1万年以内に噴火した火山」などと改められた。そして国内の活火山の数はそれまでの86から108に増えた。科学が進歩し火山に関する理解が深まった結果ではある。
▼それでも、火山についてはわからないことが多い。新燃岳の爆発的な噴火は予知できなかった。火山灰などへの対策も、決定的といえる手立てはないように見える。日本は世界でも指折りの火山国だ。防災においても科学知識においても、一層の努力が必要だろう。自分の不勉強に対する反省も込めて、そう思う。
世の中、春秋
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