県立大(浜田市)の本田雄一学長は9日の定例会見で、09年秋に遺体で見つかった県立大生の平岡都さん(当時19歳)をしのんでロシア海洋国立大(ウラジオストク)が創設する奨学金の名称が「平岡都さん記念日露友好奨学金」となると発表した。同大から名称決定の通知が先月下旬にあり、今月7日「準備が整った」と知らせる書簡が届いたという。
県立大は毎年8月、中韓米露の4カ国で異文化理解研修を実施。ロシアを希望する学生のうち1人がこの奨学金で滞在中(4週間)の授業料、宿泊料の支払いを免除される。
県立大は学生向け説明会を開催。1年生を中心に5~7人が希望しそうだという。語学能力や成績、意欲から県立大が数人を推薦。同大が1人を決める。本田学長は「友好の文字が入ったことで、広い含意を持たせることができる」と話す。
また、本田学長は浜田キャンパスを来年4月1日から全面禁煙とすることも発表した。【大西康裕】
毎日新聞 2011年2月10日 地方版