【生地について(愚痴+不満+上級者向けの内容)】
※以下は大半、愚痴や不満です。表だってあまり書けない内容も含まれています。初心者向けではない内容も含まれているので、ご注意を。
【ワンポイントアドバイス】に記載した、以下の文章について、もうちょっと突っ込んで書きます。
【仕様や生地をあいまいに記載している単体売りの抱き枕カバーはなるべく買わない】
たまに見かける「ツーウェイストレッチ」って何ですか?
インターアパレルのツーウェイストレッチやツーウェイストレッチスムース(【抱き枕カバーの生地】を参照)を指す場合もあるのですが、単に「2方向に収縮性がある」という意味だけで、製造メーカーや具体的な生地は不明。
あと中国のサークルでは、「4WAYトリコット」なんて記載も見かけます。
上下にも左右にも伸びる=斜めにも伸びるのは当然です。
あ、ちなみに、minoriの「たつるテック」の正体は過去に出た抱き枕カバーは全てインターアパレルのツーウェイストレッチスムースでしたが、今後どうなるのか不明。
いきなり生地変更があっても文句は言えないでしょう。
とにかく、生地をあいまいに記載している抱き枕カバーはなるべく買わないこと。
抱き枕カバーの製造メーカーをあいまいにしてるのも同様です。
「2WAYトリコットのライクラだと書かれてたからA&Jだと思った」「2WAYトリコットのロイカだと書かれてたからセーレンだと思った」などという思い込みは超危険です。
聞いたこともない製造メーカーのライクラやロイカの可能性もあります。
同じ2WAYトリコットやスムースニットでも、抱き枕カバーの製造メーカーにより、生地を含めた品質はピンキリです。
品質の低い例は、例えば2WAYトリコットなら、「しっとり感が少ない。下手すれば全くない」「起毛感がある(これは好みもある。裸で抱くとチクチクします)」「テカリが強い」「本来は厚めの生地なのに、スムースニット並に薄い(ただでさえ耐久性の低い2WAYトリコットで生地が薄いと傷がついたときに生地に穴が開く可能性が高くなる)」「ファスナー開口が狭く、本体を入れにくい、下手すれば全く入らない」「サイズ誤差のバラツキが大きい」「インク飛びなどの不良品が多い」「発色が悪い」「収縮性があまりない」などが挙げられます。
ライクラやロイカやセベリスなどと謳っていても同様です。
せめて事前に抱き枕カバーを販売している企業や同人サークルに質問しましょう。
返事がなかったり、あいまいな返事しか返ってこなければその抱き枕カバーの購入はスルー。
地雷生地を掴まされないためのコツです。
参考までに、以下は大手抱き枕カバー製造メーカーと使える生地一覧です。
抱き枕カバー製造メーカー | 使える生地一覧(収縮性のある生地のみ記載) |
P80(プリントエイティ) | 2WAYトリコット 2WAYトリコット(ロイカ) スムースニット |
A&J(エイアンドジェイ) | 2WAYトリコット(ライクラ)→AJ2wayトリコット(東レライクラ改)に名称変更 AJフィルスムース スムースニット→AJスタンダードスムースに名称変更 ※A&Jでは中国製の2WAYトリコットも使えますが、契約上、抱き枕カバーを販売する際に、抱き枕カバー製造メーカーとしてA&Jの名前は一切出してはいけない事になっているので、上記には記載していません(こういう場合は、販売時に抱き枕カバー製造メーカーの記載はできないと思われます)。品質もAJ2wayトリコット(東レライクラ改)に及ばないようです。 |
セーレン | 2WAYトリコット(ロイカ)→2WAYトリコット(パールロイカ)に切り替え 2WAYトリコット(サンペイク) ※現在では使用不可 シルックスムース シルックスムース改(蛍光シルックスムース) マイクロハイカウントスムース スムースニット |
ツーウェイストレッチ ※ポリエステル95%+ポリウレタン5% ツーウェイストレッチスムース ※ポリエステル82%+ポリウレタン18% ※160cm×50cmと150cm×55cmしか製造不可能。 |
他にはフレスデザインとかアサヒ・インターナショナルとかあるけど、よく知らないのでパス。
●2WAYトリコットのライクラ
要注意。
A&Jだと書かれていない限り、A&Jとは限らない可能性があります。
ライクラと一言に言っても、生地の質は抱き枕カバー製造メーカーによってピンキリです。
●2WAYトリコットのロイカ
セーレンだと書かれていなくても、たいていはセーレンのはずです。
最近はP80のロイカも見かけます。
ただ、たまにセーレンやP80じゃないロイカもあるらしい。
※2WAYトリコット(ロイカ)は、なぜかは知りませんが、「2WAYトリコット(ロイカ)」と表記せず、「ロイカ」とだけ表記されるサイトが多いです。
●2WAYトリコットのパールロイカ
セーレンと書かれていなくても、セーレン以外では作ってないはずなので間違いなくセーレンのはず。
●2WAYトリコットのロイカB
セーレンに聞いたら、「ロイカとロイカBは一緒です」と言われたのだが…?
ではごくまれにあるセーレンのロイカBだと謳った抱き枕カバーは何なのだろう…?
●2WAYトリコットのサンペイク
セーレンと書かれていなくても、ほぼ間違いなくセーレンのはず。
元々、セーレンはサンペイクの繊維を水着を発売するために作ったものの、サンペイクのあまりの耐久性の低さにより、結局、サンペイクを使った水着は発売しなかったので、作った繊維を抱き枕カバーに流用したらしいです。
作った繊維の在庫がなくなり次第、使えなくなるのですが、今では既に在庫がないので使えないそうです。
よって、これからはサンペイクを使った抱き枕カバーの発売はされないはずです(私が確認した限り、2010年以降、サンペイク生地を使った抱き枕カバーは発売されていません)。
●シルックスムース・シルックスムース改・蛍光シルックスムース
セーレンと書かれていなくても、セーレン以外では作ってないはずなので間違いなくセーレンのはず。
●ツーウェイストレッチ
インターアパレルにローエンド向けの生地として、「ツーウェイストレッチ」という生地があるらしい。
ツーウェイストレットスムースがポリエステル82%+ポリウレタン18%に対し、ツーウェイストレッチはポリエステル95%+ポリウレタン5%なので、ツーウェイストレッチスムースより収縮性が悪く、わずかしか伸びない生地と思われます。
しかし、「インターアパレルのツーウェイストレッチ」とメーカー名指定ではっきり断言した抱き枕カバーはインターアパレルの抱き枕カバー販売ブランドであるBrain
Policeで販売されている抱き枕カバーを除けば、私の知る限り皆無です。
仮に採用があっても、採用数はツーウェイストレッチスムースより遙かに少ないと思われます。
2方向に収縮性があるからツーウェイストレッチと書いている可能性もあるので、メーカー非公表なら、抱き枕カバーを出してる企業やサークルに抱き枕カバー製造メーカーがどこなのか聞いた方がいいと思う。
●(各生地の)セベリス
完全に不明です。
上記に記載した大手4社は抱き枕カバーに一切セベリスは使っていません。
抱き枕本体の側地として、セベリスを使っているA&Jですら、抱き枕カバーではセベリスは使っていません。
A&Jのリニューアル前のページのQ&Aには、「セベリスを使うと若干生地が黄色くなるので使っていません」みたいな記述がありました。
●4WAYトリコット
抱き枕カバー製造メーカーがどうのこうの以前に、意味不明な生地です。
1WAY=上下もしくは左右1方向のみの収縮性を持つ生地
2WAY=上下、左右ともに収縮性を持つ生地
なので、4WAYとは何ぞや、って事になります。
こういう事を書いているところはあまり信用しない方が…。
●ピーチスキン
抱き枕カバー製造メーカーがどうのこうの以前に、偽造品です。
買わないようにしましょう。
詳しくは【偽造品の見分け方】を参照。
一番気をつけるべきは2WAYトリコットのライクラです。
聞いたこともないメーカーのライクラや、下手すれば、抱き枕カバーにメーカーが書かれた紙が入っておらず、メーカーすら不明(つまり完全にノーブランド)なライクラもあります。
あまり疑いたくはないのですが、「これ、本当にライクラなの?」と思うような抱き枕カバーを入手したことがあります。
生地はペラペラ、しっとり感は全くなく、ガサガサ…。
結局、企業やサークルや、下手すれば抱き枕カバー製造メーカーも、「これはライクラですよ」と言っても、本当にライクラかどうかは一般ユーザーにはわかりません。
つまり、いくらでも偽装は可能って事。
例えば、中国産のうなぎを、四万十川産のうなぎだと言って売っていても、ほとんどの人はわからないっしょ?
(事実楽天市場であった話。ほとんどの人が騙されました→楽天で「グルメ大賞」に選ばれた“四万十川産”うなぎ、実は“中国産”だった)
仮に何となく違うと感じても、四万十川産でない事の証明や中国産である事の証明は素人にはまず無理。
要は食品偽装と一緒です。
同じ2WAYトリコットと言っても、製造メーカーによって生地を含めた品質はピンキリですから、ある程度抱き枕カバーを使ったことがある人なら、抱いただけで違いはわかります。
でも、やっぱりライクラでない事の証明は初心者どころか、抱き枕上級者でもまず無理。
要は、ライクラかどうかより、抱き枕カバーの製造メーカーの方が大事です。
ロイカでも一緒です。
抱き枕カバーの製造メーカーも公表せずに、ライクラだロイカだと言っても、何の説得力もありません。
本当にライクラやロイカが使われてるかどうかなんてわからないのですから。