岡山県内の農協グループは10日、環太平洋連携協定（ＴＰＰ）の交渉参加に反対する街頭活動を、岡山市北区表町の表町商店街で行った。

　県内９農協の組合長ら70人が集まり、県農協中央会の村上進通会長が「国民、県民の食と地域農業を守るため、われわれの訴えを大きな県民運動に盛り上げていこう」とあいさつ。「ＴＰＰ交渉への参加断固反対」などと書いたのぼりや横断幕を掲げ、約３００メートルを行進した。

　買い物客らに署名を呼び掛け、県産米（２合入り）と啓発ちらしが入った６３０袋を配布して理解を求めた。同市の主婦（61）は「農業は大切。外国産ばかりに頼り、天災などで輸入が途絶えたら生活できなくなる」と話した。

　県内９農協、県農協中央会、全農県本部など23団体は１月、ＴＰＰ対策本部を設置。署名は20万人を目標に４月末まで続け、内閣総理大臣宛てに提出する。