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書評の鉄人列伝 第264回 “ぜのぱす”さん

“ぜのぱす”さんからのコメント
世の中には2種類のひと、本(或いは活字)を読むひとと読まないひとが居ます。普段、意識したことはなかったのですが、どうやら自分は後者のようです。書評は、理想を云えば、単なる読書感想文に留まらず、読むひとに何かプラスアルファを伝え得る『作品』になるのが理想だと思っていますが、自分のを読み返すと、ははは (・・。)ゞ。

“ぜのぱす”さんの自己紹介
生物系の研究を生業にしています。海外暮らしが長くなり、日本語を忘れない様に始めた書評ですが、『寡作』にも拘らず、このような場に選ばれてちょっと戸惑っています(笑)。

“ぜのぱす”さんのサイト
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“ぜのぱす”さんの書評一覧 こちら
このコーナーでは、当店が誇る「書評の鉄人」の方々を紹介していきます。
第264回は“ぜのぱす”さん。科学書・文芸書を中心に書評を書かれている方です。知的なアプローチと柔らかな語り口が作品の印象を魅力的に膨らませています。







クラゲに学ぶ ★★★★★
ぜのぱす/中・高校生や大学生に読んで貰いたい一冊
今年2010年の秋から冬に掛けては、日本中が鈴木章、根岸英一両博士に依るノーベル化学賞の受賞に沸き、これに依って多くの日本人に夢や希望を与えて貰った余韻は、未だ、残っているだろう。其の所為で、影が多少薄くなってしまったかもしれないが、僅か2年前の2008年には日本人(うち一人は帰化しているので、正式にはアメリカ人であるが)四名に依るノーベル賞受賞に、日本中が沸き立ったばかりである。そのうちの一人、

進化から見た病気 ★★★★
ぜのぱす/病気がこれまでと違って見える
2009年はダーウィン・イヤーである。ダーウィンとは、某局の『ダーウィンが来た!生きもの新伝説』でもお馴染みの進化学者チャールズ・ダーウィンのこと。今年は彼の生誕200周年であると同時に『種の起源』の出版から150年目の記念すべき年である。そんな年にタイムリーにも出版されたのが、本書、『進化から見た病気「ダーウィン医学」のすすめ』である。病気の話なのに実は著者は医者ではない。著者の栃内新は、生物学

大学院生物語 ★★★★
ぜのぱす/科学する人々の実体の『解説書』
伊良林正哉の『大学院生物語』を読んだ。5月の終わり頃、突然、伊良林氏からメールが来て、初めて小説上梓の件を知った。発刊と同時に購入したが、海外に居る都合上、今まで、手に出来なかった訳だ。美味しい物は、あとまで取っておく方である。物語では、とある医学系の研究所での、(かなり最近の)ほぼ2年間の出来事が淡々とした筆致で語られて行く。帯には『異色の青春小説』とあるが、これに釣られて買うとおそらく期待はず

権力への階段 ★★★★
ぜのぱす/エッセイから小説へ - 作者の成長のあとが見られる作品
伊良林正哉の『権力への階段』を読んだ。「大学院生物語外伝」とサブタイトルにあるように、処女作の『大学院生物語』の続編とも云える作品である。前作は、小説と呼ぶよりは、エッセイに近いものであったが、本作は、正に小説と呼んで良い作品に仕上がっている。独立行政法人生命科学研究所が舞台の場である。その理事長にまで上り詰めた山西だが、彼の野望は、その地位に満足せず、何れは生命科学学会の理事になり、更には、日本

鴨川ホルモー ★★★★★
ぜのぱす/一体、作者の頭の中はどうなっているのか?
ひとは、本を買う時に、どう云う基準で選んでいるのだろう。手に取って、ページをパラパラめくった時にたまたま何かの言葉に眼が奪われたり、解説を眺めていて書かれている内容に興味を惹かれたり、或いは単純にタイトルに惹かれたり、更には、この作者の本は全て読む、と云うような自分に課したルールに従った結果だったり、一冊、一冊、色んな理由があって選ばれているのだろう。私が『鴨川ホルモー』に惹かれたのは、ひとつは、

街の灯 ★★★★★
ぜのぱす/ベッキーさんシリーズ三部作、第一弾。只のスーパーヒロインものにあらず、ミステリーの要素は満載。
北村薫は好きな作家のひとりです。以前に落語家の『円紫師匠』と女子大生から社会人に至るまでの『わたし』が織り成すお話のシリーズが好きで読んでいました。もちろん、その他の作品も好きで読んでいましたが。海外に住んでいる関係で、暫くは、北村薫作品とは遠ざかっていましたが、今年の直木賞受賞のニュースを聞き、先日、日本に帰省した際に久々に北村薫を数冊買って来ました。と云っても、肝心の受賞作は単行本で重い(し、

玻璃の天 ★★★★★
ぜのぱす/『玻璃の天』も照らせば光る
瑠璃(るり)も玻璃(はり)も照らせば光る、と云う諺を聞いたことがありますか?玻璃は青い宝石、玻璃は水晶(から転じてガラスの意味もあり)のことだそうだ(本筋とは関係ないが『瑠も璃も新常用漢字案に入ったが、玻は選に漏れた』らしい)。北村薫のベッキーさんシリーズ第2弾は『玻璃の天』。前作『街の灯』を読んだ時点で、既に入手済みであったが、敢えて今迄読まずに取っておいた。前作を読んだ感触から、次作も面白いに

ニッポン硬貨の謎 ★★★★★
ぜのぱす/一冊で3度美味しい!
もう15年以上前になるが、推理作家の若竹七海が大学生の時にアルバイト先で体験した「五十円玉二十枚の謎」に対する解答を一般読者(そのうちの何人かは後にプロ作家となっている)やプロ作家が小説の形で競作したアンソロジーを読んだことがある(現在文庫化されているようである)。北村薫の『ニッポン硬貨の謎』は、この「五十円玉二十枚の謎」が、モチーフのひとつとなっており、その謎に対する北村薫なりの解答が小説の骨子

なぜ絵版師に頼まなかったのか ★★★★
ぜのぱす/『近い将来続きが読めるのを楽しみに待ちたい』と、今はもう云えないのが、返す返すも残念である
北森鴻の短編集『なぜ絵版師に頼まなかったのか』を読んだ。以前に、北森鴻と云う作家を意識して読んでみて、面白かったので、もっと他の作品を読んでみたくて購入したのが本書である。以下の5作品よりなる。なぜ絵版師(えはんし)に頼まなかったのか九枚目は多すぎる人形はなぜ生かされるか紅葉夢(こうようむ)執事たちの沈黙巻末の解説の千街晶之(せんがいあきゆき)に依れば、タイトルは全てパロディになっているそうで、成

三四郎はそれから門を出た ★★★★
ぜのぱす/作者の頭の中、心のうちを無防備にも曝け出しているエッセイ集
"三浦しをん"と云う作家は知らなかった。たまたま、夏目漱石の本を探していて、タイトルからアンテナに引っ掛かって来た。『三四郎はそれから門を出た』である。小説だと思って買ってみたのだが、実はエッセイ集であった(笑)。作者は、作家である以前に、三度の飯よりも読書が好きな活字中毒者であり、それ故に必然的に本(漫画を含む)に関するエッセイを依頼されることが多く、それ等をまとめたのが本書


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