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社長が45年前に経営破たんを予告していた「林原」

線の細い社長

 「大会社の社長という感じはとてもしなかった」

 絶対に笑わない。ボソボソとしゃべる。影が薄い。写真撮影を極端に嫌がる。

 これは、かつて単独インタビューをした経験があるという全国紙記者が、創業明治16年のバイオの雄「林原」(本社・岡山市)の林原健・前社長に抱いた印象だという。

 困難といわれたトレハロースの抽出に成功した「バイオの雄」林原がこのたび、会社更生法による再生を申請した。負債総額は1500億円とも言われ、今後はスポンサーを探して再生を目指していくことになった。

 林原一族による経営ではあっても、グループを合わせて600人以上の従業員を抱えている同社。「(負債が)そんなになるまで、よく続いたわ」と岡山市民も呆れるほどだ。

 JR岡山駅前の約5万平方メートルもの敷地が広がる「ザ・ハヤシバラ・シティ」。ホテル、百貨店、コンベンション施設、高層マンションなどを誘致しようとする一大都市計画だが、頓挫した青空駐車場の姿は、現在の林原を象徴するかのようだ。

 地元の関係者によると、ここ十数年は、不正会計が常態化していたようで、まさに一族が会社を「私物化」した格好。名家に何があったのか。真相を追った。

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