2009年7月にアイディアファクトリーより発売されたプレイステーション2向けシミュレーションRPG『NUGA-CEL!(ヌガ・セル!)』。同作は、シナリオ・キャラクタ設定を、人気コミック「To LOVEる-とらぶる-」の原作を手掛けた長谷見沙貴氏が、キャラクタデザインを、ボーカロイド「初音ミク」でお馴染みのイラストレーター・KEI氏が手掛けたことで一躍話題となった。
そんな同作に大幅な追加要素がプラスされたプレイステーション・ポータブル向け移植作品が、同社から2010年5月20日(木)にリリースされることが決定した。タイトルは『もっと NUGA-CEL!』。
『もっと NUGA-CEL!』は、「コスチューム」「着替え」「脱衣」を主題に置いた、ちょっぴりおバカで面白いシミュレーションRPG。架空の大陸「トーキョー23」を舞台に、仲間である女の子キャラクタたちと力を合わせて、敵対するエリアの奪還を目指していく。
PSP版となる本作では、新たな敵キャラクタが登場。ほかにも、イベントCGの追加や新たなシナリオ展開、システム面の改善、よりゲーム難易度の高いハードモードの追加など、盛り沢山の追加が行なわれている。
今回は、本作の物語と登場キャラクタに加え、特徴的なシステム、そしてPSP版の追加要素についてもお届けしていこう。
※画面写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます。
新たな敵キャラは“喜怒哀楽”4姉妹と“根暗ゴスロリ”!? |
本作は、剣や魔法、銃が存在し、東京をモチーフにしたどこか聞いたことがあるような地名が多数登場。敵と激しい戦いを繰り広げていくが、攻撃を受けたキャラクタの“服”が脱げるという、非常にゆるくてユニークな世界観を持つ。
プレイヤーは主人公零也となり、「トーキョー23」の地区のひとつ「ミナトエリア」を統治する「レッドランス軍」の王として、他の地区を攻めていくことになる。
ストーリー中に出てくる選択肢の選び方によって、仲間キャラクタの好感度が変化。最終的に最も好感度の高いキャラクタのルートへ分岐し、メインストーリーとは異なる各キャラクタ個別のストーリーを楽しめるのだ。
PSP版では新規CGやシナリオに加えて、新たな敵キャラクタとして、「魔璃亜」と、「リオ」「ロア」「レナ」「ルカ」の4姉妹が登場。この新キャラクタたちの中には“強制的に服を脱がせる”という特殊な必殺技を持っている者もいて、一筋縄ではいかないようだ。
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▲タイトルに“もっと”が加わったことによって、新規CGは“もっと”脱いで、過激に!? |
【仲間キャラクタ】 |
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◆マヤ<CV:堀江由衣>
主人公の幼馴染。一番の常識人であり、苦労人。主人公に好意を持っているが伝えられずにいる。運が悪く、良い雰囲気になる毎に邪魔が入る。プレイヤー拠点であるミナトタワーが大好きで、これを傷つけられると我を失う。 |
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◆レイア<CV:佐藤利奈>
ツンデレ要員。プレイヤーの勢力に後から入ってきた訳ありキャラクタ。様々な種類のボケにツッコミを入れる役目もある。 |
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◆ピヨ<CV:戸松遥>
ボケ担当のおバカキャラ。とりあえず何かを食べている。超天然で真面目な進行を引っ掻き回したり、人の恋路を知らず知らずに邪魔をする。 |
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◆セレナ<CV:後藤沙緒里>
軍師 兼 説明役。味方の中で一番の年長で落ち着きのあるお姉さんキャラ。何事もテキパキこなし、空気を読むのも上手いが手先が不器用。でも本人に自覚は無い。 |
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◆ムラサキ<CV:高橋美佳子>
病弱かつドジキャラ。引っ込み思案で1対1だと話すが大勢が集まると黙るタイプ。色々と気を回し、セレナと共に仲間のフォローに徹する。魔法攻撃においてはプレイヤー勢力の中で一番。 |
【新たな敵キャラクタ】 |
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◆リオ
CV:宮沢ゆあな
[イメージ:喜]
三女。プレイヤーと最初に戦う役。威勢が良くてやかましい。基本的に戦うのが好きで、東京統一を唱えた姉に「戦えるから」という理由で従う。
勢力を伸ばしてきているプレイヤーに目をつけ攻撃をしかけてくる。勢いで行動するが、後で割と後悔もしたりするタイプ。でも、それを他人に悟らせまいと虚勢をはり、すぐイッパイイッパイになる。
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◆ロア
CV:寺門仁美
[イメージ:楽]
四女。プレイヤーと二番目に戦う役。特に何も考えておらず、みんながやるようなので自分も、と統一戦争に参加。そこそこ有能で一つ上の姉(リオ)よりも強い。
いつも眠そうにしており、周りにつっこまれるが本人の意識はハッキリしている。頭もそこそこ良いので、眠っているように見えつつも鋭い発言をし、姉妹を驚かせる。
ステキな恋がしたいが、ぼんやりしてるだけでは駄目だよなぁ、でも色々行動するのは面倒だなぁ、このままでもいいかぁ、と思考している。
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◆レナ
CV:上田朱音
[イメージ:怒]
二女。三番目にプレイヤーと戦う役。ハッキリとしない世界情勢にイライラしており、一つ統一してやれと統一戦争に参加。非常に怒りっぽく、妹を倒されて怒り狂ってプレイヤーに襲いかかってくる。
熱しやすく冷めやすい。ロアと仲が良く、猫可愛がりしているが、リオも好き(特に自分がロアと仲良くしてるのに焼きもちを焼いているリオが好き)。何気に一番姉っぽい。 |
◆ルカ
CV:朝樹りさ
[イメージ:哀]
長女。プレイヤーと最後に戦う役。その時は姉妹全員で攻撃してくる。頭が一番良く、参謀のようなイメージ。が、非常に悲観的、後ろ向きで損をしている。このまま、纏まりが無いトーキョーでは世界が滅びてしまうのではないか、と思い統一戦争(姉妹内での名称)を計画する。
姉妹を率いるが、同時に全員から心配されており、誰かがフォローしたり励まさないとどんどん落ち込んでいく。自分を気にかけてくれる姉妹を非常に愛おしく思っており、妹達の為にも世界を住みよいものにしようと頑張る。
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◆魔璃亜
CV:澤宮菜穂
[根暗ゴスロリ]
自分の王国を築くため、密かに世界征服を企んでいる。非常に陰湿な性格で、他人が苦しむのを見る事で自分の幸せを確認する嫌な人物。プレイヤーにも他の勢力と戦っている処に漁夫の利を得ようと同時攻撃をしかけてくる。
直接攻撃よりもネチネチとした手段を好み、プレイヤーを回復不能にしたりするなど他のキャラには無い、絡め手で攻撃してくる。 |
脱いで脱がせて大勝負! 「コスチューム」が戦闘のポイント |
本作は、「○○のエリアへ攻めよう」「○○の軍が攻めてきた」といったイベントがゲーム進行に合わせて発生。「トーキョー23」の各地域を攻め、自分の領土にしていくのが目的となる。
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▲『もっと NUGA-CEL!』の舞台は、地名がカタカナで表記された“架空の東京” |
仲間キャラクタである女の子たちのステータスを補正する装備は「コスチューム」のみ。コスチュームを変更すると、イベント時のイラストや、戦闘グラフィックに変更が反映される。
コスチュームには個別に耐久度が設定されており、弱点属性で攻撃されたり、大ダメージを受けて耐久度が0になると“脱げて”しまう。キャラクタたちはレベルアップしてもステータスが上昇しないので、コスチュームによる強化は非常に重要。そのため、服が脱げると大幅に弱体化し、大ピンチに陥ってしまうのだ。さらに、コスチュームが脱げてしまったターンは恥ずかしがって行動不能になるというデメリットもある。
だが、コスチュームによる弱体化・行動不能が発生するのは敵キャラクタも同様。敵の服を破壊する(脱がす)ことが勝利への近道となっている。
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▲作中に登場するコスチュームが女の子たちの能力を決める。もちろんコスチュームを変えることによって、会話シーン、戦闘画面でもその変化が反映される |
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▲戦闘では、コスチュームの耐久値が0になると、女の子たちが水着姿に。コスチュームが脱げてしまうと、女の子たちの能力もガタ落ち |
また、味方キャラクタは強力な必殺技を使用可能。ただしこれを使用した後はコスチュームが脱げてしまうので、いわば“諸刃の剣”といった切り札となっている。コスチュームは敵が落とす戦利品やダンジョンで拾う素材と合成することで、さらに強化することが可能だ。
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▲コスチュームが脱げた時は、専用のカットインイラストも登場 |
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▲コスチュームの合成は、マップからお店に移動することで可能。また合成ショップでは、コスチュームだけではなく、アイテムの合成も行なえる |
衣装の変化に注目!仲間キャラクタたちの会話シーンを公開 |
最後に、コスチュームによって変化する見た目のバリエーションを、キャラクタ同士の会話シーンで見ていこう。
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▲コスチュームには、制服に和服、ナース服に加え、マニアックなYシャツといった、様々なバリエーションが存在 |
『もっと NUGA-CEL!』 |
ハード: |
プレイステーション・ポータブル |
ジャンル: |
シミュレーションRPG |
メーカー: |
アイディアファクトリー |
発売日: |
2010年5月20日(木)予定 |
価格: |
<通常版>5,040円(税込)
<限定版>7,140円(税込) |
プレイ人数: |
1人 |
CERO審査: |
「C」(15歳以上対象) |