Cシリーズ券

改刷の社会背景

高度経済成長への対応:「五千円・一万円券の誕生」「Cシリーズ券」への移行

■S.30年代に入ると国内経済は急速に成長し、高額紙幣の発行を求める声が大きくなってきました。また、経済成長に伴い、高額券を発行してもインフレを助長する惧れが低いと判断されたため、S.32年には五千円札が、翌S.33年には一万円札の高額紙幣がCシリーズ券として誕生しました。

■これらのお札には、印刷を施さない空白部分にシャープな「白黒すかし」が抄き入れられ、また印刷面でも精緻な模様を採り入れた点が特徴です。

■S.37年には精巧な千円の偽造券が出回ったため、翌S.38年には伊藤博文の肖像を描いた斬新なデザインの千円札が急遽発行(B券からC券へ改刷)されました。また、百円札のコインシフトが進む中、S.44年には五百円札がC券に改刷されるなど、世の中で流通するお札の殆どはCシリーズ券に統一されていったのです。

世の中の出来事
東海3県全国

・我が国3番目の地下鉄が名古屋-栄間に開通(S.32)
・伊勢湾台風襲来(S.34)
・名古屋城天守閣再建(S.34)
・挙母市「豊田市」と改称(S.34)
・ビル建設ラッシュ・東名高速全面開通(S.44)
・トヨタ自動車生産累計500万台突破(S.44)
・東名阪自動車道開通(S.50)
・名古屋三越開業(S.55)

時代を画像で


・フラフープ全盛、長島新人王(S.33)
・皇太子ご婚礼(S.34)
・ソ連有人宇宙飛行「地球は青かった」
 ガガーリン少佐(S.36)
・東海道新幹線開通(S.39)
・東京オリンピック開催(S.39)
・大学紛争激化(S.44)
・大阪万博開催(S.45)
・沖縄返還、日中国交正常化(S.47)
・「およげたいやき君」大ヒット(S.51)
・原宿にタケノコ族出現(S.53)
・一億円拾った男(S.55)
・東京ディズニーランド開園(S.58)
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