現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. その他・話題
  5. 記事

尖閣衝突映像「今も秘密と思っていない」 元保安官語る(1/3ページ)

2011年2月12日3時1分

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 沖縄・尖閣諸島沖で中国漁船と海上保安庁の巡視船が衝突した映像を、ネットの動画投稿サイトに流出させた元海上保安官、一色正春氏(44)が朝日新聞社のインタビューに応じた。

 ――捜査が終わって起訴猶予となった。流出させて間違いなかったと今も思う?

 秘密かどうかにこだわるのなら、あれは秘密ではない。秘密というのなら、ちゃんと起訴して公判で争えばいい。上の指示でそう判断したのだろうから検察を批判するわけではないが、むちゃくちゃな理屈だ。「秘密を破ったから悪かった。だけど罰するまでには至らない」という検察の垂れ流し情報だけを載せるのはフェアではない。

 ――映像は、巡視艇「うらなみ」の乗組員も見られるようになっていた。

 だから、最初は秘密でもなんでもなかった。秘密になる理由も分からない。むしろ隠したことによるデメリットがあると思う。それを論じずに「秘密だから秘密」というのはいかがなものか。

 ――今後どのようなことをしたい?

 何もまだ決めていない。思いつくまま生きているから。計画性がないから、こんな風になる。

 ――那覇地検が船長の釈放を判断する前後、どのように事件をみていた?

 18日に出版する本(「何かのために sengoku38の告白」朝日新聞出版刊)の中に事細かに書いてある。

 ――ネットの拡散力をどう感じた?

 やはり速い。速いし、そこに偏見とか主観が介在しない。それがテレビ局にできるかといったらできない。

 ――とは言え、米CNNには映像を送っている。

 日本のマスコミが信用できないから、という消去法。この事件に対する報道を見ても、同じことをやろうとする人間がほかにいても、メディアに持っていくかというと持っていかないでしょう。

 ――同僚が偶然見つけた映像を見た?

前ページ

  1. 1
  2. 2
  3. 3

次ページ

関連トピックス

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

中華、フレンチにトルコ料理。日本食に勝るとも劣らない、彩り豊かな食の世界を探訪。

妻の浮気で『草食系』夫たちは一方的に損を…。若妻たちの浮気の実態を追ってみると。

加藤千洋さんの記事を配信中。第一線の論客と朝日新聞の専門記者が、「タイムリーで分かりやすい解説」を提供。


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介