北方領土:韓国が投資に意欲 建設、石炭事業などに関心

2011年2月1日 22時56分 更新:2月2日 8時37分

 【モスクワ田中洋之】ロシアのバサルギン地域発展相は1日、北方領土を含むクリル諸島(千島)での投資プロジェクトに関するリストを韓国側に提出し、韓国企業が具体案を検討していることを明らかにした。

 政府代表団を率いて国後島、択捉島を訪問後、サハリン州のユジノサハリンスクでインタファクス通信に語った。サハリン州のホロシャビン知事によると、韓国側は建設、石炭、水産加工、ホテル事業に関心を示しているという。

 日本政府は、韓国など第三国が北方領土で投資を行えば、領土返還の障害になる恐れがあるとみている。バサルギン氏はロシアと韓国の政府間貿易経済協力委員会の共同議長を務めている。

 また地域発展相は、北方領土を含むロシア極東の新たな社会経済発展計画を策定する方針を表明した。ロシア政府はクリル諸島社会経済発展計画(07~15年)を実施しているが、2050年を目標とする新たな極東発展計画を4月までに準備するという。

 地域発展相は、「クリルでは最近、インフラ整備や社会生活水準面で大きな変化がある。島の経済発展の問題解決に着手するのは今がいい」と述べた。

 ロシアは12年にウラジオストクで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、極東開発に力を入れている。

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