北海原油:100ドル突破 エジプト情勢緊迫化で

2011年2月1日 10時11分 更新:2月1日 11時29分

 【ロンドン会川晴之】週明け31日のロンドン原油取引市場は、欧州の原油取引の指標となる北海ブレント原油先物3月渡しが1バレル=100ドルを突破した。100ドル台に乗せたのは、08年9月以来約2年4カ月ぶり。エジプト情勢の緊迫化で中東からの石油供給への不安が広がった。

 終値は前週末比1.59ドル高の1バレル=101.01ドル。一時は101.73ドルまで上昇した。

 これに連動して、31日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場も、指標となる米国産標準油種(WTI)の3月渡しの終値が前週末比2.85ドル高の1バレル=92.19ドルと約2年4カ月ぶりの水準まで急騰した。一時は1バレル=92.84ドルをつけた。WTIは国際的な原油相場への影響力が最も大きい。

 エジプトは主要産油国ではないものの、サウジアラビアなどからのタンカー輸送の要衝であるスエズ運河を保有する。現時点では、タンカーの運航に大きな支障は出ていないが、エジプトの混乱が拡大すれば、中東からの原油輸出に影響が出るとの見方が広がった。

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