2011年2月12日0時46分
農林水産省と石川県は11日、同県内の放牧場で家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)に似た症状を示す牛が見つかったと発表した。遺伝子検査のため検体を動物衛生研究所(東京都小平市)に送っており、12日夕に結果が出る予定だ。
農水省によると、牛約15頭の舌に水疱(すいほう)のような隆起があるなどの症状が見つかり、農場主が11日昼ごろに同県に届け出た。発熱は見られないなど、口蹄疫とは異なる点もあるという。遺伝子検査で口蹄疫の疑いと確認されれば、農場の牛約240頭の殺処分に入る。
宮崎県では昨年4〜7月に292例発生し、牛や豚計約29万頭が殺処分された。日本は今月初め、口蹄疫が発生していない「清浄国」と認定されたばかり。