石川の牛、口蹄疫の疑い 検体を遺伝子検査へ農林水産省は12日未明、石川県の放牧場で飼育されている牛に口蹄(こうてい)疫を否定できない症状を確認したと、同県から連絡があったことを明らかにした。県と農水省は動物衛生研究所(東京都小平市)で検体を遺伝子検査し、詳しく調べる。12日夕に結果が判明する見通し。 感染が確認されれば、昨年4月に発生、同8月に終息した宮崎県以来となる。ただ農水省は、写真で牛を見た限りでは感染の可能性は低いとの見方を示している。 県は12日午前に緊急会議を開き、今後の対策を協議する。 県によると、口蹄疫の疑いがある牛が発見されたのは同県志賀町の富来(とぎ)放牧場。11日午前10時ごろに見つかり、放牧場が県に連絡。獣医師が舌に水泡ができるなど口蹄疫の症状を示す牛15頭を確認した。念のため、放牧場で飼育する牛の移動を自粛している。 県によると、放牧場は石川県農業開発公社が運営。農家から預かった牛を成育する施設で、乳用牛など牛243頭を飼育している。 口蹄疫は現在韓国でまん延しているため、農水省も空港や港などの防疫体制を強化するなどしている。 【共同通信】
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