2011年1月9日 12時21分 更新:1月9日 20時50分
前市長のリコール成立に伴う鹿児島県阿久根市の出直し市長選が9日告示され、リコール団体元監事の新人、西平良将氏(37)と、返り咲きを目指す前市長、竹原信一氏(51)=いずれも無所属=が立候補を届け出た。専決処分乱発など特異な“竹原流市政運営”の是非が最大の争点となる。投開票は16日。
西平氏はリコール団体を軸に反竹原派市議とも共闘。既にミニ集会を重ね、市政正常化を訴えている。支持者約500人を集め「大事なのは対立ではなく対話。市民のいろいろな形の利益、幸せを形にすべく、今の阿久根を変えて次につなげる」と呼び掛けた。職員給与や議会定数削減などを公約にしている。
竹原氏は08年8月に初当選し、議会による2度の不信任決議で09年4月に失職。5月の出直し市長選で再選したが、昨年12月の住民投票で解職賛成が398票上回り、再び失職した。支持者ら約200人を前に「一人一人が全体を考え、次世代のため我慢しようとなれば素晴らしい阿久根市になる」と訴えた。【福岡静哉、馬場茂】