2011年1月8日 20時47分 更新:1月9日 1時19分
菅直人首相は8日、元連合会長の笹森清内閣特別顧問と首相公邸で会談し、「このまま赤字国債を発行するような状態は、2年先は無理だ」との認識を示した。10年度に続き、新規国債発行額が税収を上回った11年度予算案を踏まえ、12年度予算編成で税財政改革に取り組む意欲を強調したものだ。会談後、笹森氏が記者団に明らかにした。
笹森氏は会談で、超党派の議論を進めるため、「自公政権下での審議会などの検討結果を参考にすべきだ」との考えを伝えた。菅首相は4日の年頭会見で、消費税引き上げを含む税制と社会保障の一体改革を巡る与野党協議について「6月ごろまでを一つのめどとして方向性を示したい」と表明している。【倉田陶子】