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「今必要な人に療養費使って」 全身まひの金城さん

琉球新報 2月11日(金)9時55分配信

「今必要な人に療養費使って」 全身まひの金城さん
金城昇悟さんの思いを胸に「美優ちゃんを救う会」事務局の新里みどりさん(左端)へ寄付金を手渡す長嶺中卒業生の大城寛也さん、大濱師彰さん、座安友香さん(左から)=9日、浦添市勢理客の「美優ちゃんを救う会」事務局
 【豊見城】豊見城市立長嶺中学校卒業の新成人が9日、拘束型心筋症を患う要美優さんの手術費用に役立ててほしいと、「美優ちゃんを救う会」事務所(浦添市)を訪ね、成人式祝賀会の余剰金10万円を寄付した。新成人は当初、5年前に病に倒れた同期生・金城昇悟さん(20)=豊見城市=の療養費に充てる予定だったが、「僕よりは美優ちゃんへ渡してほしい」という金城さんの気持ちを受けて、救う会への寄付を決めた。
 金城さんは中学時代、ハンドボール部のキャプテンを務めたスポーツ少年。同級生や教師の信頼の厚いリーダー的な存在だった。高校受験を控えた2006年1月、脳動静脈奇形による脳幹出血で倒れ、数回の手術を受けたが全身まひが残り車いすを使っている。
 成人式の実行委員を務めた大城寛也さん(20)、座安友香さん(20)、大濱師彰さん(20)=いずれも豊見城市=は、学年主任だった上原博美さん(51)=糸満市=を通じて、療養費を贈る考えを金城さんに伝えた。
 しかし、金城さんから「気持ちはとてもうれしいけど、僕は急にお金が必要ではない。今、必要な人がいる。例えば美優さんとか。必要としている人に寄付してほしい」という返事が返ってきた。気管切開をし、言葉を発することが難しい金城さんの思いを、父親の克己さん(45)が口の動きで読み取り、上原さんへ伝えた。
 昇悟さんとよく登下校していた大濱さんは「昇悟らしいといえば昇悟らしい。思いやりがあって」と涙を浮かべた。大城さんは美優さんへ「これからつらいこともあると思うが、元気になって楽しく生きてほしい」とエールを送った。
 寄付を受け取った救う会の新里みどりさんは「美優ちゃんもわたしたちも温かい気持ちになるし、励みになる。同級生の思いが詰まった貴重な贈り物」と感謝の気持ちを語った。

最終更新:2月11日(金)9時55分

琉球新報

 

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