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【プロ野球】

佑 ”ボコボコ”プロ初フリー 中田に7発被弾 糸井にも1発

2011年2月11日 紙面から

フリー打撃に登板する日本ハムの斎藤。打者は中田=沖縄・名護市営球場で(佐藤哲紀撮影)

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 日本ハムの斎藤佑樹投手(22)=早大=が10日、沖縄・名護キャンプでフリー打撃に初登板した。中田に7発、糸井に1発と、計8本の柵越えを食らう“ボコボコデビュー”にも本人は「楽しかった」と涼しい顔。首脳陣や他球団スコアラーも斎藤の冷静さと緻密なコントロールに舌を巻いた。

 ベンチ前から斎藤がマウンドに駆けだすと、スタンドのファンから自然と拍手が起こった。打席には06年夏の甲子園以来の“再戦”となる中田。斎藤のプロ初のフリー打撃登板は、超豪華な対決となった。

 早実のエースと大阪桐蔭の主砲として対戦した4年半前は斎藤が4打数3奪三振と圧倒したが、この日は4年目の中田が、プロ先輩の意地を見せた。センターから右方向を中心に7球をスタンドイン。23スイング中11本が安打性の当たりと、斎藤の球を確実にとらえていった。

 続いて打席に入った糸井は21スイング中6本が安打性。右翼ネット越えに場外弾も浴びた。斎藤は、形の上ではボコられてしまった。ただ、力の入れ具合は5、6割で、変化球は1球だけ。本人も「打たせようと思っていた」と結果は気にしていない。「2人とも外の球を流して大きいのを打てるし、パワーはあるなと思った」とプロの打者のレベルを体感。アマとプロのストライクゾーンの違いの確認も済ませるなど、新人らしからぬ落ち着きぶりは相変わらずだった。

 他球団の007も斎藤の冷静なマウンドさばきに目を見張った。阪神の島田スコアラーは「コントロールがいい。8、9割がストライクですから」と全58球中44球がストライクだった制球力をべた褒めした。横浜の松島スコアラーは「普通はテンポが乱れるものだけど、2人とも同じぐらいの数でしょ」。持ち時間が4分ずつだった中田と糸井にほぼ同じ球数を投げたことを指摘。梨田監督も「慣れない人はストライクが入らないのが多い。そういう意味でも実戦向き」と評価した。

 ただ、収穫が多かったとはいえ、打たれまくった斎藤の心がざわつかなかったわけではない。「3、4球ピッチャー返しがあったんですけど、その時はちょっと悔しさが出ました」。13日の韓国・サムスン戦(名護)で予定通り実戦初登板することも内定。今度は投手の本能をむき出しに打者に向かっていく。 (臼杵秀之)

 

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