大学案内

ホーム > 理事の方針

理事の方針

 近年、わが国では大学生の学力や意欲の低下が大きな問題となってきています。このような状況の中で、大学の質の保証が強く求められています。

 佐賀大学では、次期中期目標・中期計画の中で、大学の教育研究などの質の向上に向けた具体的な目標や目標達成のための措置が策定されています。主なものとしては、体系的な教育を提供するための新たな教養教育システムの構築、学位授与の方針や教育課程編成・実施方針に基づいた体系的なカリキュラムの編成、学士力を保証するために学習成果を総合的に判断する仕組の整備などがあります。教職員の皆様のご意見やご提案を傾聴しながら、これらの目標の達成と着実な実施に向けた取組などに全力を尽くしたいと思っています。

 周知のように佐賀大学は、豊かな自然と静かな田園に囲まれた、この上ない修学や研究の環境にあります。このような素晴らしいキャンパスの中で、学生も教職員も共に生き生きと光り輝いて欲しいと心より願っております。

 

理事(教育・学生担当)瀨口 昌洋

 大学における学術研究は、研究者個人の自由な発想に基つ゛き主体的になされるものが基本ですが、一方、大学が社会の要請に応え、組織的・戦略的に推進すべき研究があります。佐賀大学の中長期ビジョン(2008-2015)には、「明日の社会」を創造する研究として、「各分野の基礎的・基盤的研究を礎にして、佐賀地域独自の研究や社会の要請に応える研究を組織的に展開し、世界に発信していくことを目指す」と謳ってありますが、その目標達成のためには、本学における研究活動の活性化と研究水準の向上を継続的に図る必要があります。この程設置することになった「佐賀大学総合研究戦略会議」は、本学の研究実施体制を整備し研究活動を組織的に推進することを目的としており、研究戦略の企画立案、長期的視点に立った基礎的・基盤的研究の支援策、重点領域研究を推進するための研究センターや研究プロジェクトなど、研究組織の編成、再編・統合等を協議していきます。

 佐賀大学産学官連携推進機構は、民間等との共同研究・受託研究の受け入れ、研究成果の活用・技術移転に係る知的財産の創造・保護・管理等に関する業務が行われており、地域・産業界と佐賀大学とを結ぶ中核的拠点として、いっそうの緊密な連携が求められています。


 本学は、アジアを中心に多くの海外の大学と協定を結び、留学生の受け入れや学術交流を盛んに行ってきましたが、今後は、国際共同研究の推進や研究者・留学生の交換、共通教育プログラムの創設など、教育研究水準を相互に高める効果的な国際交流を展開し、国際貢献の実を上げる必要があると思っています。佐賀大学の海外サテライト(拠点)の設置は、時宜を得た方策であり、有効活用が期待されます。

理事(研究・国際貢献担当)中島 晃

 “疾風に勁草を知る”。強い風が吹くと弱い草は倒れます。大学を取りまく状況も同じです。現在のような厳しい状況を,自己の組織を体質改善し鍛え直す好機とする逆転的発想が求められる時期です。本学は国立大学の規模としては大きくありません。他と同じレベルにとどまった発想で行動しているとどうなるのか?
 ここで企画・財務・社会貢献理事としての姿勢を明らかにしておきます。企画の場合、学生に真に学びがいのある大学にする方策を具体化することが重点課題になります。このためには教員の一層の質の向上が求められます。

 財務はこの企画を支える効率的な支出を維持していくことが主要課題となるでしょう。限られた財源の中では総花的な支出は見直され、選択・集中の高度な判断が求められます。しっかりとした企画は確固とした財務の基盤が欠かせません。

 この三位一体的課題をこなしていくことが大学としての社会貢献につながります。知の拠点としての佐賀大学の真価が改めて問われるわけです。
 昨年のリーマン・ショックが教訓になります。上意下達,下意上達の対流が機能不全となり,市場の変化に対応できず,市場から退場宣告をうけ、一瞬にして消滅しました。本学にとっても大いに教訓とすべきことです。
 法人化した本学が教育研究組織としての社会的責務を全うするためには、教員,事務職員が一丸となって、しっかり根をはり,疾風に立ち向かう必要があるでしょう。

理事(企画・財務・社会貢献担当)米倉 茂

 大学の使命は社会貢献にあり、私たち教員はそれぞれが社会の中での自己貢献を課題として様々な目標を掲げているはずです。病院はその目標、成果がわかりやすいために、毀誉褒貶が大きいともいえます。現在、佐賀大学では病院収入がその全体予算の42%を占めていますが、医療費が抑制され、医療崩壊が危惧されるなか、県下唯一の大学病院として「最後の砦」機能の高度医療を提供しつつ、良い医療人を育成し、かつ不採算部門の診療も託されています。幸い医業収益は順調に伸びつつありますが、進歩に伴う高度医療機器の整備とともに、老朽・狭隘化を改善して医療の高度化に適合するための再開発を控えており、その実行は大きな債務を抱えることになります。定期的に改定される診療報酬制度は3年前のようなマイナス改定があれば、収益が大きく落ち込むこととなり、国の施策とも連動するため計画は儘なりません。収益を増大させること自体が目的ではありませんが、社会貢献として安定的に良質な高度医療を提供するためには効率的な健全経営は不可欠です。

 佐賀大学では2008年に取得したエコアクション21の更新を控え、さらなる環境改善に取り組む必要があります。エネルギーの消費を抑え、CO2削減を進めるためには全教職員の意識改革も必要ですが、太陽光発電など代替エネルギーや新たな廃棄物処理法の開発にも大学として取り組んで頂きたいと希望しています。
 

理事(医療担当)宮﨑 耕治

 佐賀大学では、地域と共に未来に向けて発展し続ける大学を目指しています。その中には、社会貢献として、教育と研究の両面から地域や社会の諸問題の解決に取り組むとあります。
 
上記の重要な事を具現化していく為には、地域と社会が大学に期待するものを把握し、それに応えていく事と、大学はどういう事をやろうとしているかを、より多くの人に理解してもらう必要があります。
 
佐賀大学が存在感ある大学として発展していくためには、地域貢献なくして語れないと思いますから、民間人の目線で一助になればと思っています。

理事(社会貢献担当 非常勤)緒方 龍雄

本学の情報を携帯電話で見ることができます。
簡単アクセスはQRコードをご利用下さい。
携帯用URL:http://daigakujc.jp/u.php?u=00147
〒840-8502 佐賀市本庄町1番地
E-mail.sagakoho@mail.admin.saga-u.ac.jp
Copyright(C)2009 Saga University