2011年2月11日3時29分
千葉県柏市の会社員の男性(59)は一昨年、市内の斎場で父親の葬儀をあげた。広島県にある菩提(ぼだい)寺と付き合いが無くなり、斎場側に同じ宗派の僧侶を紹介してもらった。「戒名料」として20万円を僧侶に包むと、お通夜でのお経は20分で終わった。斎場の係員に「20万円は最低ランクですから」と言われ、翌日に「お車代」として10万円包むと、告別式での読経は40分に延びたという。
この斎場を運営する業者も、お布施の一部を僧侶から受け取っていた。男性は「悪い慣習はやめて、きちんと故人の安楽を祈ってもらいたい」と話した。(奥田薫子、中村信義)