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葬儀業者、僧侶から「仕事紹介料」 お布施の4割の例も(1/2ページ)

2011年2月11日3時29分

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 葬儀で僧侶に包む「お布施」。その一部を、僧侶が葬儀業者に渡す仕組みがあることが朝日新聞の調べでわかった。読経の「仕事」を紹介してくれた業者に対する一種のリベートとみられる。お葬式の舞台裏で何が起きているのか。

 「ご遺族をだましてお布施をつり上げているのも同然で、申し訳ない。悪習でやめるべきだが、我々は弱い立場でどうしようもない」

 東京都品川区に住む浄土真宗本願寺派の僧侶(65)は、朝日新聞の取材にこう打ち明けた。葬儀業者から斎場に派遣され、読経をする「仕事」を週2〜3回ほど請け負っているという。

 拠点にしていた長野県内の寺の檀家(だんか)が激減し、15年ほど前に東京に出て来た。初めて葬儀業者から仕事を紹介されたとき、リベートを求められた。驚いたが、「関東では慣習ですから」と言われ、渋々応じたという。半年後、別の業者からお布施の7割の支払いを要求された。「そんな罰当たりな」と断ると、「二度と頼まない」と言われ、その後3カ月ほどは、どの業者からも依頼が無くなった。今では自ら葬儀業者に「営業」をかけて、仕事をもらっているという。

 横浜市に住む僧侶(69)は、遺族からお布施を受け取ると、けさ姿のまま近くの銀行に行き、4割を現金自動出入機(ATM)から振り込んでいた。葬儀業者に指定された振込先は、聞いたこともない宗教法人名義の口座だったという。

 かつては地元の葬儀業者が「うちで手伝わせて下さい」と頼んで来たが、檀家の減少に伴って読経の依頼も減り、立場が逆転した。「檀家は先祖代々引き継がれてきたので、さしたる『努力』をしなくても食べていけたが、今では普通の自営業者と同じ。寺の存続のためにはやむを得ない」

 葬儀業者へのリベート分は、結果的に喪主側の支払うお布施に上乗せされている。

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