稽古から戻ってきた丈瑠たちの前に現れたのは、なんと茉子のお父さん・衛。茉子にレイをかけ、一緒にハワイに移住しようというのだが、それって侍辞めろってこと?
一方、六門船── アクマロが考えたのは、三途の川を増水させてこの世に溢れさせるのではなく、この世にこの世ならぬ場所を作って、三途の川の水を引き込ませる… そのために小学校を襲って子供たちを集め、この世に賽の河原を再現させますが…
脚本:小林靖子 監督:長石多可男
東映ホーム > テレビ > 侍戦隊シンケンジャー > あらすじ一覧 > 第三十四幕 親心娘心
2009年10月18日O.A.
稽古から戻ってきた丈瑠たちの前に現れたのは、なんと茉子のお父さん・衛。茉子にレイをかけ、一緒にハワイに移住しようというのだが、それって侍辞めろってこと?
一方、六門船── アクマロが考えたのは、三途の川を増水させてこの世に溢れさせるのではなく、この世にこの世ならぬ場所を作って、三途の川の水を引き込ませる… そのために小学校を襲って子供たちを集め、この世に賽の河原を再現させますが…
脚本:小林靖子 監督:長石多可男
これまで家族について口を濁していた茉子ですが、祖母に育てられたのには色々複雑な事情があったようです。
ドウコクとの戦いで心身ともに傷ついた妻を守るため、ハワイに移住した衛の思い… しかし、そのために、一人、祖母のもと
で侍になる稽古をすることになった茉子の思い… 高梨臨ちゃんが全力で演じた茉子の姿、絶対にお見逃しなく!
今回、茉子の父親衛を演じているのは、冨家規政さん。
ドラマ、映画と数多くの現場を経験されている冨家さんです。特撮のイメージはあまりありませんが、全く心配はしていませんでした。むしろ
期待が先行していて、、、、、しかしラッシュを観て驚きました。期待以上だったのです!
気さくなサラリーマンとして、一人娘を持つ父親として、家族を支える大黒柱として、役柄と役割の中で、変えるべき点、変え
るべきでない点を選りわけ、演じ分けていただけました。
普段、シンケンジャーメンバーにあって一歩引いたポジションいる茉子を、臨ちゃんが臆することなく、闘志を前面に出し演じ
たのも、冨家さんの演技に安定感が土台にあったからではないかと思います。
二人の熱のこもった芝居、そして続くアクション。胸が熱くなってきます。
シンケンジャー放送始まって以来、殆ど触れられることのなかった茉子の家族。しかし、そのエピソードの端々から、母親の影
を感じさせていました。
終盤を迎えた34幕、ようやく語られる時が来たのです。
茉子の母親白石恭子は、ゲキレンジャーでの「真咲美希」以来の登場となった伊藤かずえさんに演じていただきました。現場で
は、やはり旧知のスタッフも多く、リラックスムードの中撮影は進行していきました。本番でも、特別な演技があったわけでは
ありません。
ただその芝居には、自然と「茉子の持つ気品は母親譲りなんだろうなぁ」と思わせる説得力がありました。茉子に纏わる今まで
のエピソードが、ふっと蘇り、母親役はずっと前からかずえさんが演じるのが決定していたような印象さえ与えるのです。
侍という宿命に翻弄された家族。娘はその宿命を受け入れました。そんな娘の姿を知り、父と母は何を思うのか?
豪華ゲストが共演し、愛と感動のドラマを織り上げる第34幕、乞うご期待!
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10年に1度のお祭りが続く仮面ライダー、に負けず劣らぬ、10年振りのお祭りがシンケンジャーにも始まりました。その祭
りとは…
長石多可男、戦隊復帰!
平成・昭和の時代を超えて、仮面ライダーシリーズを支えた長石監督ですが、実は戦隊シリーズにとっても大功労者だったりし
ます。その活躍たるは、まさに中興の祖。長石多可男という天才演出家がいたからこそ、戦隊シリーズはここまで長期シリーズ
となったといっても過言ではありません。
長石監督の凄さはそれだけではありません。現在のスーパーヒーロータイムを支える監督陣の多くは、長石監督の薫陶を受けた
面々。なかでも、諸田、渡辺、竹本、中澤というのは直系ライン。シンケンジャー風にいえば、師匠から弟子へ、弟子からその
また弟子へと、その魂は受け継がれてきたのです。
そんな、長石監督が10年振りに戦隊シリーズを撮ってくれるということで、スタッフ一同お祭り騒ぎ。小林靖子さんが「今年
一番緊張する本打ちです」と呟き、松村カメラマンが「俺が撮らなきゃな」と笑みをうかべ、佛田特撮監督が「スペシャルサー
ビス!」をしてくれました。そしてそして、「この時を待っていました」と想定外の行動を起こした男が一人… なんと、渡辺
勝也監督が助監督(監督補)を志願。「立場を考えなさい」という長石監督の説教も、「あなたローテーション監督なんですけ
ど…」という私の説得も、まったく聞く耳持たず。「お願いですからやらせて下さい」と、「ファイブマン」以来の師弟コンビ
を強引に再現、大泉中を驚愕させました。でも助監督をやるのが14・5年振りなんじゃないですか? 「勉強します」って、
もう意味わからん(^^;
おまけ…
長石・渡辺、師弟コンビ再結成を聞きつけて… 「僕がセカンドやりますわ~」(by竹本)、「じゃあ僕がカチンコうちます」
(by中澤)
今、シンケンジャーの監督ローテーションは深刻な危機を迎えております。
常日頃外道衆を倒すため、鍛錬に鍛錬を重ね、武芸に秀で、殿を慕う忠義心は決して揺らぐことはない。「非の打ちどころがな
い」、「よっ、侍の鏡」などと言われる。殿からも家臣として信頼されることを夢見ていたか断定できません。ただ、恐らくそ
れに近い目標を抱き、邁進していたはずですが…。
シンケンジャー随一のギャップ男、今や一寸先はボケ状態、池波流ノ介をその類まれなる演技力で表現してくれている相葉弘樹
君の誕生日です。
素の彼はといいますと、、、、、輪の中心でモノマネを交え大ハシャギする姿はそのクールな容姿からは想像しにくいですし、
ハイテンション→車酔いでグッタリの光景には、目を疑ってしまいます。一見すると物静か?ミステリアス?な分、その自由度
には驚かされます。ツッコミ所を提供し続ける点は、役であるはずの流ノ介と変わりなく、涼花ちゃんと並び、随所でマイペー
スぶりを発揮しています。
しかし、その分?芝居に入った時の集中力はピカイチ。例の妙なテンションで、ぐいぐい引っ張ってくれます。よく分かりませ
ん。
数々の名シーンを残してきた彼。詳細は語れませんが、今後も波瀾万丈が、待ち受けています。そして、密かに計画しているこ
ともあるようです。
刮目せよ!と言わずとも、目が行ってしまう流ノ介。期待は裏切らない男です。
(文責:宇都宮孝明、石川啓) |
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