中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大相撲 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大相撲】

白鵬のカーテン 報道に語らず 八百長あいまい否定は協会不問

2011年2月11日 紙面から

若い力士にタオルで中を隠させ部屋の中を移動する白鵬(後方中央の足)=東京都墨田区の宮城野部屋で(斉藤直己撮影)

写真

 大相撲の八百長問題についての発言が波紋を広げた横綱白鵬(25)=宮城野部屋=が10日、報道陣に対し口をつぐんだ。八百長への関与や見聞きについて「ないというしか言えないじゃないですか」と、誤解を与えかねない言い回しで否定。放駒理事長(元大関魁傑)は同日、言葉のハンディもあるとし不問にする考えを示したが、横綱はこれ以上の混乱を避けるために黙った。一方で、日本相撲協会は、特別調査委員会の報告を受け、14日に臨時理事会を開くことを明かした。

 この日の白鵬は、東京都墨田区の宮城野部屋で朝げいこ。しこ、すり足と前日とほぼ同じメニューで、午後1時半すぎ、部屋から出てきた。カメラマンが殺到したが、付け人2人が両手を広げてこれを制した。迎えの車に乗り込むとき、高齢の女性ファンが「大好きで応援しています。70勝(70連勝)、くさらず頑張ってください」と激励すると、立ち止まり「はい」と右手を挙げて笑顔で応えたが、報道陣には無言だった。

 前日9日、八百長問題について初めて口を開いた。八百長への関与、見聞きについての否定があいまいな表現だったことが波紋を広げた。これに驚いた宮城野部屋関係者が夜になって、日本相撲協会に発言の真意を説明するなどした。同部屋のマネジャーは「発言は、自分のことではないし、(八百長を)見聞きしたこともない。こう横綱は言いたかったのです」と代弁した。

 “あいまい否定”発言後に白鵬から聞き取りをした特別調査委も、この件を問いただし、八百長への関与はないという意味だったことを確認。特別調査委からの報告も受けた協会は、白鵬の発言については不問とした。放駒理事長は「白鵬には言葉のハンディがあり、誤解されるような表現になったと思う」とあらためて話した。

 白鵬も、力士の頂点に立つ横綱として、自分の発言が極めて重いことを痛感したに違いない。ニュアンス一つで大きな問題にもなる。誤解を招いた今回の発言についてはひとまず落着したが、八百長問題は、横綱の口も固く閉ざした。

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ