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【芸能・社会】

マイア・ヒラサワ 勢いDoesn’t Stop

2011年2月11日 紙面から

スウェーデン、日本だけでなくヨーロッパ、東アジアでも活動を展開しているマイア・ヒラサワ。ナチュラルな音楽とライフスタイルが持ち味だ=東京・タワーレコード新宿で(石井裕之撮影)

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 日系スウェーデン人シンガー・ソングライター、マイア・ヒラサワ(30)がブレーク中だ。花王エッセンシャルのCMソングとしてオンエア中の「It Doesn’t Stop」は、1月の全国FM局の“最もオンエアされた楽曲”の1位を獲得。ほかの曲もトヨタレクサスや大塚製薬のCMソングに起用された。北欧から届いた癒やしの歌声が春の到来を早めそうだ。

 1月19日にスウェーデン語、英語、日本語の3カ国語の歌詞で作った日本でのメジャーデビューアルバム「maia hirasawa」を発売。主要都市でPRのインストアイベントを開いてきた。今月6日の東京・新宿のタワーレコード。アコースティックギターやピアノの弾き語りで英語詞の「It Doesn’t Stop」や日本語詞の「丘の上で」や「太陽」などを披露。シンプルなサウンドに乗せた、セクシーでファニーな歌声でギャラリーを引きつけた。たどたどしい日本語で「来てくれてありがとう。CDもぜひ買ってください。私のサインもするから」とちゃめっ気たっぷりに笑わせた。

 花王のCMソングを歌うことになったのは、「父親の故郷をもっと深く知りたくて」と昨年2月に来日したのがきっかけ。1年間のロングステイを決め知人がいる仙台に滞在し、日本の音楽関係者の耳にとまった。

 発売元のビクターエンタテインメントでは「もともとスウェーデンポップが日本人に受け入れられやすいという背景があるが、日本人の血を引くマイアならではの“わび・さび”の世界観が共感を呼んでいるのでは」と話している。

 まもなくスウェーデンに帰国の予定。夏には再び来日し本格的なツアーを行う計画もあり、さらに大きな活躍が期待されそうだ。

◆1年間仙台で生活 素顔はクレバー&チャーミング

 素顔のマイアは、クレバーでチャーミング。兄や妹も日本に住んだことがあり、自分も短期滞在ではなく、「住んでみたかった」という。ほぼ1年、仙台で日本の生活を味わった。

 驚いたのは、干し柿を作っていた時のこと。友人が、皮をむくことを知らずに干していたら、近所の人がわざわざ訪ねてきて、「皮をむくんだよ」と教えてくれた上に、柿をプレゼントしてくれた。「お互いを思いやる心、尊敬の念を持って人に接することに感心しました」

 CMクリエーターらから作品が評価されていることについては、「ボーカリストだけじゃなくソングライターという部分を見てくれているのなら、とても意味があるわ」と素直に喜んだ。曲作りについては、「スタイルは決めていないし、いろんな体験がもとになっているので、具体的に日本のテイストと言えるものはない」という。

 日本で「ヘン」と思うことは、音楽の仕事の現場で働く人が多いことという。また、「日本人は核心を避けて婉曲(えんきょく)に物事をいう。今は、分かるようになったけど」とケタケタ笑った。すき焼きと寿司(すし)が好きという、快活なミュージシャンだ。

 ●マイア・ヒラサワ 1980年、スウェーデン・ストックホルム生まれ。父が日本人、母がスウェーデン人。兄・姉・弟・妹がいる。10歳からピアノ、17歳からバンド活動、21歳から曲作りを始める。2007年にアルバム「Though,I'm Just Me」でデビュー。スウェーデンのゴールドディスクを獲得。翌08年には最優秀新人賞を獲得。09年にセカンドアルバム「GBGVSSTHLM」を発売。同作も大ヒット、スウェーデンでは国民的な人気を集めている。

 

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