小沢氏 離党する意思はない
K10039878111_1102101957_1102102001
NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

小沢氏 離党する意思はない

2月10日 19時26分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

菅総理大臣は、民主党の小沢元代表が強制的に起訴されたことを受けて、10日午後、総理大臣官邸で小沢氏と会談し、裁判が終わるまで自発的に党を離れるよう要請したのに対し、小沢氏は、みずから離党する意思はないという考えを示しました。これを受けて、岡田幹事長は、週明けの役員会で、小沢氏に対する処分の案を示すことにしています。

会談で、菅総理大臣は、小沢氏に対し、国会での説明責任を果たすよう求めるとともに、裁判が終わるまで自発的に党を離れるよう要請しました。これに対し、小沢氏は、衆議院政治倫理審査会に出席する考えは変わっていないと述べるとともに、みずから離党する意思はないという考えを伝えました。これを受けて、菅総理大臣は、党としての処分が必要になるという考えを示したのに対し、小沢氏は「党が判断することだ」と述べました。会談終了後、小沢氏はフリージャーナリストなどで作る「自由報道協会」が主催した記者会見に出席し、「菅総理大臣の話は、政治倫理審査会で説明すべきだということと、裁判が済むまで党を離れてくれないか、という2点だった。私は強制的に起訴されており、法廷の場で事実関係は明らかにされると思う。法廷の場でやっていることと同時並行的に同じことを立法府でやることはいかがかと考えている」と述べました。さらに、小沢氏は「今回のことで、私が党を離れるとか、何らかの形で党が処分するというようなことは、健全な政党政治と民主主義の発展にとってよくない。その意味で、私は現状のままで活動する」と述べました。一方、菅総理大臣は10日夜、記者団に対し「裁判に専念するということですので、裁判の決着するまで党を離れられたらいかがでしょうかと申し上げました。小沢さんからは、そういうつもりはないということでした。理由についてはご本人から聞いて下さい。あとは、今後役員会で幹事長のほうから今後について提案が行われると理解している。幹事長中心に一つの方向性を党役員会に提示してもらうことになる。あまり時間をかけないというのが役員会の全体の理解でもあるので、そう長くは時間をかけないで決着をつけたい」と述べました。また、菅総理大臣から会談の内容の報告を受けた岡田幹事長は、記者会見で「公党である以上、きちんとした対応を国民に示す必要がある。裁判の結果が出るまで何もしないというのは、責任を欠いた対応だと思う。ルールに則して粛々と判断していくべきことだ」と述べ、処分が必要だという認識を示しました。そのうえで、岡田氏は「週明け14日の役員会で私の考えを示し、どう対応すべきか最終的に議論したい。時間をかけるべき問題ではなく、速やかに一定の方向性を出して、常任幹事会に発議することになるのではないか。決まったことには従うという合意はあると考えており、反対意見が出ても、最終的には円満にまとまると思う」と述べました。岡田氏としては、裁判で判決が確定するまでの間、小沢氏の党員資格を停止する方向で調整を進めたい考えですが、小沢氏に近い議員は処分は認められないとして、反発を強めています。