大久保隆規元秘書の弁護側の冒頭陳述要旨は次の通り。
【報告書への関与】
小沢一郎元代表の公設第1秘書に就任し、陸山会の会計責任者にもなったが、陳情対応などに追われ、関連する5つの政治団体の経理や政治資金収支報告書作成への関与は全くなかった。2004年から07年分の報告書に添付された宣誓書にある署名と押印は事務員が代行した。
会計責任者になった当時、石川知裕衆院議員が政治団体の経理や報告書作成に携わり、点検や質問、指示したことはない。池田光智元秘書が報告書作成に従事した05年11月以降、民主党岩手県連に異動し、池田元秘書から報告書は送られておらず、内容を点検、確認する前提を欠く。
【土地購入への関与】
秘書寮建設用地に東京都世田谷区の土地を購入する際、元代表に購入費用約4億円の提供を頼み、元代表の了承を得て、仲介業者との窓口になった。石川議員に資金準備などを依頼した。
04年10月5日、石川議員と共に不動産業者と土地売買契約を結び、石川議員は手付金など約1500万円を支払った。10月下旬ごろに石川議員から代金決済と所有権移転登記を05年1月ごろにしたいと依頼され、仲介業者と交渉。業者は売り主が10月29日に残金の完済を強く希望していると答えた。石川議員は司法書士らに相談。10月29日に残金決済と仮登記をして05年1月に本登記すれば、所有権取得は05年1月と考えて差し支えないとの見解が示され、石川議員から伝えられた。土地購入への関与は以上に尽きる。
石川議員は10月12日ごろ、元代表から土地購入資金として4億円を受領。そのことは石川議員から聞き承知していたが、その後の状況などは知らされていなかった。
【石川議員の供述】
取り調べの検察官は捜査資料改ざん・隠蔽事件の前田恒彦元検事ら。前田元検事は「石川さんはオヤジ(元代表)を助けるなら認めた方がいいと説得され、しゃべり始めている。話を受けてあげないとどうにもならない。石川さんも池田さんも困る。池田さんが釈放されるよう認めてください」などの趣旨の発言をした。検察官が石川議員に供述の強引な誘導、強要をしたと推認させ、石川議員の供述調書の任意性、信用性には重大な疑問がある。
【水谷建設】
いわゆる水谷建設からの資金提供疑惑と今回の事件とは関連がない。検察側は「4億円は原資を公にできない金で、公共工事の受注に絡み水谷建設から5千万円を受領したため、4億円への詮索を避けたかった」と主張する。しかし、検察側は主張に沿った証拠を開示せず、検察側主張は失当だ。
石川知裕、小沢一郎、要旨、水谷建設、大久保隆規、池田光智、西松建設
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