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死刑囚の精神状態を全国調査 「拘束が原因の異常」数人(2/2ページ)

2011年2月11日3時29分

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 同省によると、死刑囚は3畳程度の「房」で1人で生活。軽作業や運動の時間はあるが、作業義務がある懲役囚と違い、基本的には房内で食事と余暇を繰り返している。死刑囚が刑の執行を知らされるのは当日朝だという。

 千葉氏は2009年9月から10年9月まで法相を務めた。死刑廃止論者だが、昨年7月には2人に対し死刑を執行。その後、省内に「死刑の在り方についての勉強会」を設置、8月には死刑を執行する「刑場」を報道機関に公開し、死刑制度の国民的な議論を高めようとしていた。

 今回の精神鑑定の指示、実施について、千葉氏は朝日新聞の取材に対し「ノーコメント」としている。(鈴木拓也、河原田慎一)

     ◇

 〈拘禁反応〉刑務所や拘置所などでの拘束によって精神に異常を生じて起きる反応。症状は神経症やうつ状態、幻覚、妄想、混迷など。死刑囚に拘禁反応が疑われても、拘置所で適切な医療が受けられていない、と指摘する人権団体もある。

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