2011年 2月 10日
証拠隠ぺいしたとして検事を告発
岡山地裁で審理中の窃盗事件で弁護側が開示を請求した書類を岡山地検が意図的に開示しなかったのは証拠の隠ぺいとして弁護側は10日担当検事を刑事告発することを明らかにしました。弁護側が会見で明らかにしたもので、虚偽公文書作成などの疑いで岡山地検の担当検事に対する告発状を10日付けで最高検察庁に郵送しました。告発状によりますと弁護側は去年8月、被告の無罪を証明するため知人男性の個人情報が分かる書類の開示を請求しましたが、岡山地検は文書で「存在しない」と回答しました。しかし、先月17日の公判で検察側が知人男性の情報を明らかにしたため弁護側が指摘したところ、書類が開示されたということです。岡山地検の岩崎吉明次席検事は「請求の内容だけでは人物が特定できず、公判を通じて特定できたので開示した。第三者に関する証拠開示は慎重な配慮が必要であって、意図的に隠す必要はない」と話しています。

TPPの参加反対で街頭活動
TPP、環太平洋連携協定への参加に反対する街頭パレードが10日、岡山市で行われました。パレードにはJAの職員や県内の生産者など約70人が参加し、TPPへの参加反対を訴えながら岡山市中心部の表町商店街約300メートルを練り歩きました。関税を撤廃し、完全自由貿易を目指すTPPについて、政府は参加への意欲を示していますが、地域経済の崩壊につながるとして、農業関係者らの間では反対の声が広がっています。また、街頭で署名活動も行われました。主催したJAによりますと、4月末までに岡山県内で20万人分の署名を集め、菅総理あてに提出する方針だということです。

1万社対象に新規求人意向調査
厳しい雇用情勢が続く中、香川県は新卒者などの雇用の受け皿を広げようと県内企業1万社を対象に求人の意向調査を始めることになりました。これは香川県が高松市の人材派遣会社と共同で行うもので、今月14日から県内企業1万社を訪問し、新規求人の意向調査を行います。これに先立ってきょうは調査員など約30人が調査方法などを確認しました。調査は県内を3つのエリアに分けて行われ、今後の採用計画や採用希望職種など約20項目を直接聞き取り、求職者へ情報提供します。県内の大学生の去年12月末時点の就職内定率は58%と依然厳しい状態で県では雇用のミスマッチの解消などに期待を寄せています。調査は8月12日まで行われ、結果はハローワークなどに情報提供されます。

岡山空港で口蹄疫注意呼びかけ
韓国での口蹄疫感染拡大を受け、岡山空港では旅行客などに対し、注意を呼びかけるチラシが配られました。口蹄疫の発生が報告されている韓国や中国への定期便が就航しているため、利用者からウイルスが侵入するのを防ごうと、行なわれたものです。午前9時45分発のソウル便にあわせ、動物検疫所の職員ら5人が啓発のチラシを配り、旅行先で家畜に触れないことや肉製品を持ち込まないことなどを呼びかけたあと、到着する旅行客のために、靴底を消毒するマットを準備しました。韓国では、去年11月頃から口蹄疫が猛威を奮い、これまでに殺処分の対象となった家畜は約320万頭に上ります。岡山空港では、今月13日までを検疫強化週間とし、アジアへの出入国者に対し防疫対策を徹底するということです。

殺害予告メールを送った男を逮捕
10日午後、OHKに殺害予告メールを送り警察の業務を妨害したとして、33歳の男がきょう偽計業務妨害の疑いで警察に逮捕されました。逮捕されたのは真庭市生まれで住所不定の無職、松坂陽一容疑者(33)です。警察の調べによりますと松坂容疑者はきのう午後2時前、自分の携帯電話からOHKに対し「一週間以内に、真庭市で人を殺害しようと思います。ウソだと思われるかもしれないけど本当です。見ててくださいね」という内容のメールを送り、警察官16人を警戒にあたらせるなどして業務を妨害した疑いです。警察ではOHKからの通報を受けて捜査にあたり、アドレスなどから松坂容疑者を割り出して逮捕したものです。調べに対し松坂容疑者は「メールを送ったことは間違いないが警察の業務を妨害した認識はなかった」と供述しているということです。

備前市で住宅火災1人死亡
10日、備前市で住宅の離れを焼く火事があり、男性1人が死亡しました。10日午前5時15分頃、備前市大内の無職、岩城源作さん(66)の住宅の離れから出火しました。火は約25分後に消し止められましたが、この火事で木造瓦ぶき平屋建ての離れの一部約20平方メートルを焼きました。離れでは岩城さん1人が寝ていて、全身にやけどを負って倒れているところを消防に発見され病院に運ばれましたが、まもなく死亡が確認されました。岩城さんは6人家族で、他の5人は母屋で寝てていたため逃げ出して無事でした。警察と消防で実況見分をして出火原因を調べています。