地方生活保護不正受給 栗東市、一転被害届へ 滋賀 2011.2.11 02:54

  • [PR]

[地方]ニュース

生活保護不正受給 栗東市、一転被害届へ 滋賀 

2011.2.11 02:54

 ■市長「認識に甘さ」謝罪

 栗東市の暴力団組員が市から生活保護費を不正に受給したとして、県警が詐欺容疑で立件する方針を固めたのに、市が被害届を出さなかった問題で、10日の臨時会見で一転して被害届を提出し、不正受給分の返還を求める方針を示した野村昌弘市長は、「市民のみなさまをお騒がせしたことについて深くおわび申し上げます」と頭を下げて謝罪した。

 野村市長はこの中で「今後はこのようなことが二度と起きないよう事務手続きにおいて万全を期してまいります」と述べた。

 野村市長は昨年11月に就任し、担当の市福祉事務所から数回にわたり報告を受け、事実関係を確認するよう指示していたことを明かしたが、事務所が被害届を出さないと県警に伝えたことは「聞いていなかった」と述べた。そのうえで「市と県警の認識にズレがあると把握しておらず、認識に甘さがあった」と釈明した。

 県警などによると、組員は、平成21年2月に市に生活保護を申請、3月から22年9月まで受給した。その期間、途中で組員になったものの、それを隠し、求職活動を装う虚偽の書類を提出したことが判明。県警は被害届を出すよう求め、市は昨年9月分を最後に生活保護支給を停止したが、被害届提出には応じていなかった。

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital