政治【小沢会見詳報】「現状のまま活動する」と離党を否定 (10日夕)+(4/6ページ)(2011.2.10 20:04

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[政治]ニュース トピック:小沢一郎

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【小沢会見詳報】
「現状のまま活動する」と離党を否定 (10日夕)

2011.2.10 20:04 (4/6ページ)
 会談後に記者の質問に答える菅首相(左)と記者会見する民主党の小沢元代表=10日午後、東京都内

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 会談後に記者の質問に答える菅首相(左)と記者会見する民主党の小沢元代表=10日午後、東京都内

 --視聴者の質問を代読します。選挙についてうかがう。4月の統一地方選は現政権についてどういう意味を持つのか。それと、統一地方選にあたっての小沢さん自身の行動計画があれば。小沢さんであればこそうかがいたいのだが、民主党が統一地方選を制するためには何が必要か

 「最初の質問については選挙というものをどう見るか、どう位置付けるかによって全く違うと思います。選挙なんか大したことないと思えば、ただの選挙かということになる。私の場合は民主主義のシステムをとる以上、民主主義社会は選挙というのは最も基本的なものであり、最も大事なものだと思っております。なぜならば、主権者たる国民が自らの意思を表明するのは選挙しかないわけでございます。ですから、この選挙を軽んじるということは民主主義そのものに対する冒涜(ぼうとく)だと思っておりまして、この点についても新聞、テレビの皆さんと意見は食い違いますけれども、ですから私は非常に大事なものだと思って従来からも取り組んでおります」

 「地方選挙もまさに直接、地域の人たちと行政を預かったり、議会を預かったりする人たちの選挙です。より具体的、より密接な住民との、主権者とのかかわり合いがありますので、そういう意味ではいわゆる全国規模の政党としても、非常に大事なものであり、本来の政党の基盤はその上に立っていくものであろうと思うので、大変大事だと思っております。最後に、どうすればということになるが、それはもうさっきの名古屋と愛知のことで申し上げた通り、一般国民の皆さんの心を的確にとらえる日常活動と政策を打ち出していくということに尽きると思います」

 --石川代議士について起訴後の取り調べ自体異例だが、異例の取り調べの中で行われた内容を石川さんがICレコーダーで取っていたため開示されることになった。驚くべき内容が出ている。まず逮捕時の供述を維持するように誘導していた。また、小沢さんと関係あることだが、石川さんの問題は小沢さんと密接に関わりがあり、小沢さんのまだ捜査段階だったわけだが、小沢さんは検察は起訴しない。しかしその後、検察審査会に持っていくというストーリーを1年前に録音されたものの中で語っている。ご存じないですか

 「そこまでは僕も聞いていませんけど」

 --そういう内容を一検事が語りながら、石川さんの供述を誘導していった。圧力をかけた。小沢さんも当事者であり、一連の捜査、起訴、検察審査会に持っていくというストーリーが検事の頭の中にあったという点について、この検察の捜査、検察審査会のあり方について正当なものであるのか、政治的な思惑がかけられた不当捜査であるかどうかという点について、小沢さんはいつも「公正な捜査により」とおっしゃいますが、本音ではどう考えるのか

 「今のことについてはほとんど裁判上の証拠の開示された情報であってもほとんど正確にみておりませんので、今、そのことについては初めて知りました。それがどうこうという論評は別として一昨年の3月、うちの大久保(隆規)が何ら事前の事情聴取もなしに逮捕され、そして即強制捜査になったという意味では異例な形での捜査だったように思います。そういうことを今聞いて初めて知ったが、やはり基本的人権にかかわることですので、僕であれ誰であれ、公正な捜査というものが常に確保できるような社会にしておかないと、本当に民主主義というのはいつまでたっても、日本に根付かないということになってしまうのではないかということを私自身としては危惧しております」

 --(上杉氏)この会は「自由報道協会」(仮)主催でやっておりまして、設営から運営から会場のお金も払ったり、スタッフが何日も前から打ち合わせをしてくれたということで、今、当たったのはその主たるメンバーであり、そちらを優先していただいた。ただ、この会は自由に入れるということを標榜(ひょうぼう)しているので、記者クラブの皆さんもいろいろな質問を挙手のうえしていただければと思います

 --(インターネット放送を)見ている方からの質問です。離党勧告、除名を党から宣告されたら、新党を作る可能性はあるのか

 「(笑いながら)あの、私は、総理にも申し上げたが、私一個人の問題ではないと。日本の民主主義が、より良い形でわれわれの社会の中で定着させるということが、一番の私の政治家としての使命であり、希望であります。そういう意味において、今の自分の、さっきから言っている、検察審査会の仕組みの中で法廷で争うということになりましたけども、その下で、私が党を離れるとか、あるいは党が何らかの形で処分をするというような、仮に、それが多数の皆様のご意見であるとすれば仕方ないですけれども、これは健全な政党政治と民主主義の発展にとって私は妥当ではない、よろしくないというふうに思っておりまして、その意味で私は、現状のままで活動しようという結論に達しているということです」

 --アフガニスタンで誘拐されておりましたフリーランスの常岡(浩介氏)です

 「それはそれはご苦労さんでした」

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