杉谷、「２０歳の誓い」浅田真央と共演希望…日本ハム

１軍入りを目指し張り切る杉谷

　◆日本ハム・名護キャンプ（９日）　杉谷（すぎや）拳士内野手（２０）が９日、「ハタチの３つの誓い」を明かした。昨季、イースタン・リーグの最多安打記録を更新した好打者は、４日に２０歳の誕生日を迎えたばかり。名護キャンプでは１軍で奮闘する期待のホープだ。１０日からはキャンプも第３クールを迎えるが、南国の地でバットを振りまくり、今季は１軍定着を確実にする。

　声が出る。元気が出る。杉谷の放つ明るさは、名護の太陽にも負けることなく、球場に光をもたらしている。初の１軍キャンプも第２クールを終え、この日は休養日。「少ないチャンスをモノにできるかの勝負になってくる。必死に食らいつくだけです」。第３クールへ闘志を燃やした。

　名護キャンプ中の４日、２０歳の誕生日を迎えた。先輩やファンからの「おめでとう」がうれしかった。もう大人だ。言い訳はできない。この日、３つの誓いを明かした。

　〈１〉１軍初安打を打つ　昨季のイースタンでは１３３安打。最多記録保持者になった。だが、２軍では意味がない。まずは１軍定着。そして初めての１本が欲しい。「今年はきっかけを作らなくちゃいけないんです」

　〈２〉酒は飲んでも飲まれるな　キャンプの休み前日には「『残波』、飲んじゃいました」と泡盛もたしなむ。先輩らとの“飲みニケーション”もオトナの楽しみ。でも、野球に支障があっては本末転倒だ。適量を心がける。「自分はお酒飲まなくても、常にハイテンションなんで」と頼もしい。

　〈３〉浅田真央と共演する　同世代のトップランナー。「どうしてあんなところで滑れるのか、アスリートとしていろんなことを聞いてみたい」。ビッグネームと共演できるかは、今季の活躍にかかっている。

　「チャンスは転がってると思うんで」と杉谷。そのバットには、無限の可能性が秘められている。

　◆杉谷　拳士（すぎや・けんし）１９９１年２月４日、東京・練馬区生まれ。２０歳。帝京高１年から遊撃のレギュラー。３年は主将。甲子園に３度出場し、２００８年ドラフト６位で日本ハムに入団。２年目の昨季はイースタンで打率３割１分３厘の好成績をマークし、１３３本で最多安打記録を樹立。父・満さんは元プロボクサー。１７３センチ、７４キロ。右投両打。背番号６１。